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終了Dance Archive Project 2015

  • 日程
    2015年02月10日 ~ 2015年02月15日

  • 時間
    00:00

  • 会場
    BankART Studio NYK 3F

作品の構造はアーカイヴを通じて受け継がれていく。 身体の動きそれ自体が残るものでない以上、作品上演が繰り返され、よりよく更新されていくためにアーカイヴとパフォーマンスには不可分の関係があると言える。 ダンスアーカイヴ・プロジェクト2015では、ダンスアーカイヴとダンスパフォーマンスを意図的に繋いでいく。
●岡登志子 垣尾優 「手術室より」
「手術室」は、1933年マリー・ヴィクマン舞踊学校で学んでいた江口隆哉と宮操子がドイツ滞在中に 創作初演し、翌34年の帰国公演で上演され、当時27歳の大野一雄を感動させました。 しかし、この作品について残されているのは一枚の写真、江口自身のコメントと短いレビューだけです。 リコンストラクションはおそらく不能な作品を、江口・宮がマリー・ヴィクマンから学んだ本質が何だったかを探り、 日本人による最初期のモダーンダンス「手術室」を演繹的に再構成します。
●川口隆夫 「大野一雄について」
大野一雄が実際に踊る姿は見たことがないという川口隆夫が、大野一雄の映像記録から、 動き、音楽、衣装を意識的に、厳密に模倣します。「魂の舞踏家」の形を「模倣」というも最も正統な方法によって再現することで、 何を伝えることができるでしょうか。 川口隆夫を通して見る大野一雄か、また川口隆夫を通して見る大野一雄を通して見る川口隆夫か。 2013年、アーカイヴ映像の活用によって創作初演され、根源的な芸術論にアプローチした問題作を再々演します。
●大野慶人 「タンゴ」
石井漠、江口隆哉、宮操子等モダーンダンス黎明期の舞踊家によって繰り返し踊られた「タンゴ」。 ドイツでもその公演は好評を博したと伝えられています。1920年代コンチネンタル・タンゴ隆盛と無関係とは思われないものの、 所謂タンゴのステップではなく、「それぞれのタンゴ」であったことは容易に想像されます。 大野一雄も1949年第一回リサイタルでタンゴを踊っています。タンゴとモダーンダンスに受け継がれる共通のDNA は何なのでしょうか。
●プロジェクト大山 「をどるばか」
舞踊家石井漠は自らを「をどるばか」と言いました。それはどんな意味だったのか。1926年の石井作品 「グロテスク」の9.5ミリフィルムが残されています。当時16歳の崔承喜等3人の女性ダンサーが踊る作品です。 ダンスよりむしろ、太股を露わにした衣装は多くの男性の目線を惹きつけたはず。日本洋舞史の活力に満ちた黎明を映す作品を 大山流にリコンストラクションし、「をどるばか」の精神に触れます。

【上演スケジュール】
★「モダーンダンスの源流を探る」3作品上演
 岡登志子・垣尾優「手術室より」
 川口隆夫「大野一雄について」(ショートバージョン)
 大野慶人「タンゴ」
 ◎2月10日(火)19:30
 ◎2月11日(水祝)18:00
★川口隆夫「大野一雄について」(フルバージョン)
 ◎2月12日(木) 19:30
 ◎2月13日(金) 20:30
★プロジェクト大山「をどるばか」
 ◎2月14日(土) 16:00開演
 ◎2月15日(日) 16:00開演

【チケット予約】
❏1回券 ¥3,000
❏2回券 ¥5,000 (TPAMパス特典:2回券¥4,500)
http://www.kazuoohnodancestudio.com/
【お問合せ】
E-mail ticket@canta.co.jp

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