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投稿者:UPLINK FACTORY


1月

31

終了企業主導型で構成された車中心社会をサイクリスト=自転車乗りの立場から批判するドキュメンタリー映画『Bikes vs Cars 車社会から自転車社会へ』日本初上映!

★16:00と18:45の2回上映。各回、上映後にフレドリック・ゲルテン監督を招いてのQ&Aあり

  • 日程
    2016年01月31日

  • 時間
    16:00

  • 会場
    UPLINK FACTORY

 大半の市民が毎日通勤に3時間かけているという深刻な交通渋滞が社会問題化しているブラジルのサンパウロに住むCMディレクターはこう言います。「車は好きだよ。運転するときに感じる自由度も好きだ。でも車は持っていない。渋滞が酷いからね。車のCMの撮影現場には自転車で行く。皮肉なもんさ。でもこれが現実だ」

 国民が毎年平均55日分の時間を車の中で過ごし、収入の25%が自動車経費に消えていくというアメリカのLAに住むサイクリストは「車が優先されるべきだという車至上主義的な考えは自動車企業のプロパガンダだ。それは昔からあったし、今も続いている」と語ります。

 『Bikes & Cars』は、2月末に日本で公開されるドキュメンタリー映画『バナナの逆襲』を監督したスウェーデン人ジャーナリスト・映画監督のフレドリック・ゲルテンの最新作です。ゲルテン監督は本作を通して、企業主導型で構成された車社会が引き起こす弊害とその仕組み、そしてこれらを改善・修復しようとする人々の活動について、世界各国の様々な事例をあげながら分析していきます。

 例えば、自動車業界が政府に対して強い発言力を持つドイツのベルリンでは、企業がロビイ活動を行うスポットをサイクリングしながら、自動車業界の嘘と矛盾を説明して周るというユニークな活動を行っている人々が紹介されます。また、ほぼ全国民が自分の自転車を持っているという自転車大国デンマークでは、自転車優先レーンが縦横無尽に走るコペンハーゲンの街でタクシー運転手を営むドライバーのぼやきが、少しコミカルに紹介されます。

 現在、世界各地で上映され話題を呼んでいる本作ですが、日本では今回が初上映となります。二回限りの上映で、今後の上映予定はありませんのでどうかお見逃しなく。この映画に登場する、旧態然とした社会に縛られずに新しいライフスタイルを模索する自転車乗りたちの目に映る都市の姿は新鮮で、ここ日本に住む私たちにとっても新しい発見があるのではないかと思います。

 なお、今回の上映会は“良い自転車インフラのプロモート””道路を使用する最弱者の保護“といったルールを掲げて活動するサイクリング・チーム『Cycling Embassy Japan』の尽力により実現しました。最後に、彼らのこの映画についてのステートメントを紹介します。

 「私たちはこの作品の中心にある“自転車は状況を好転させるためのすばらしいツールである”というメッセージに同意します。私たちはこの声にもっと耳を傾けなければいけない。私たちが本作『Bikes vs Cars』の日本での上映を手伝うと決めたのは、自動車中心社会を前提とする都市計画が都市・環境・日常生活に及ぼす悪影響についての認識を高めたかったからです。また、世界では今、多くの都市が人道的なデザインと整備を念頭に置いて、ダメージを修復する動きに向かっているかということについても。この映画が議論のきっかけとなり、社会的認識と自動車に対する考えの変化を引き起こすものになれば良いと考えています」

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▼上映作品
『Bikes vs Cars 車社会から自転車社会へ』(2015年/90分/スウェーデン/英語・日本語字幕)

<日時>
1月31日(日)① 15:45開場/16:00上映開始〜Q&A ② 18:30開場/18:45上映開始〜Q&A
<料金>
¥1,800一律
<会場>
渋谷「UPLINK FACTORY」(Bunkamuraより徒歩3分)
Tel.03-6825-5503 / http://www.uplink.co.jp
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階

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