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投稿者:aoyamashinya


7月

16

終了7月16日開催 野外上映会 2020東京オリンピックの今を見つめる!上映 霞ヶ丘アパート解体

2020東京オリンピックによって立ち退きとなったアパートのドキュメンタリー映像の上映会

  • 日程
    2016年07月16日

  • 時間
    19:00

  • 会場
    明治公園こもれびテラス(〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4)

霞ヶ丘アパートという都営の公共住宅があります。東京都新宿区、国立競技場のそばにあり、原宿や青山からも近いにも関わらず、そのアパートの周りだけ昭和・レトロな香りのする古びれたアパート10棟の団地です。高齢者が多く、60年以上前からその地に住んでいる入居者が多数おり、コミュニティのあり方にもどこか懐かしさを感じるのでしょう。

このアパートは1964年の東京オリンピックの際に建設され、2020年オリンピックの開催と国立競技場の建て替えのために取り壊しが決まり、東京都は住民たちに立ち退きを命じました。
住民は長年親しんだ住宅から去ることに不安を覚えました。引っ越しと新居での生活は高齢かつ病を抱えた身体に大きく響きます。また東京都が提示した引っ越し条件が劣悪であったことも不安を生む要因となりました。住民がまとまって収容できる引っ越し先はなくコミュニティは引き裂かれ、部屋は狭くなり、移転の保証料は一律17万円。
しかしながら東京都は住民の意見を聞くことはありませんでした。この立ち退き問題に異議を唱えた住民もいましたが、この住宅に住むのは高齢者ばかりです。高齢者が自分たちの住宅のために声をあげることは簡単ではありませんでした。「国策・オリンピックには逆らえない」と言い残し、住民のほとんどは今年の1月に引っ越ていきました。

霞ヶ丘アパートの解体工事が始まりました。1964年のオリンピック、日本の経済成長、そして衰退と共にあった集合住宅は二度目のオリンピックを見ることなくショベルカーによって壊されていきます。
このままこの辺が更地になって新国立競技場の建設が進むかに思えますが問題があります。霞ヶ丘アパートにはまだ数世帯の住民が残って住み続けているのです。住民が住み続ける理由は、東京都が住民に対して立ち退きの正確な説明をせず、話合いを持たず、住民の生活状況を考慮しない移転条件を提示してきたことにあります。
しかもこの解体工事の説明も住民に行なわれていません。説明の代わりに、工事囲いでアパートを覆って住民の住まいを外界から孤立させ、監視カメラを設置し監視しているのです。空になった建物から取り壊しが行なわれていますが、建物を切り崩す音や振動はそばで生活する者への負担になるでしょう。これは嫌がらせを超えた、追い出しの脅迫行為といえるでしょう。

オリンピックによる暴力と排除が行なわれています。

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野外上映会と元霞ヶ丘アパートへの公開インタビュー収録を行ないます。
会場は霞ヶ丘アパートの隣に面し、近隣住民から三角公園の名前で親しまれている明治公園こもれびテラス。ここは実質的にこの周辺唯一の公共空間であり災害時の避難公園であるが、「日本体育協会・日本オリンピック委員会(JOC)新会館(仮称)」が建てられると今年2月に報じられました。さらに6月にはその建物内に日本オリンピック・ミュージアム(仮称)を設立するのための事業者募集が行なわれ、オリンピックムーブメントの発信拠点になるそうです。

上映は霞ヶ丘アパートで撮影した短編ドキュメンタリー映像を公開します。(監督:青山真也)
公開収録は今回の立ち退きで引っ越しした元霞が丘アパートの住民にオリンピックミュージアムについてインタビューを行ないます。

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日程:2016年7月16日(土) 19:00〜20:00
場所:明治公園こもれびテラス(〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4)
鑑賞料:無料
雨天時:延期
注意点
・鑑賞のための椅子はありません。必要な方は各自ご用意ください。
・当イベントは写真・映像で記録を行ないます。
・不慮の事態が発生した場合、予告無く中止となる場合がありますのでご理解とご協力の程お願いします。

主催:青山真也
お問い合わせ:shinyamail2@gmail.com (青山)

https://vimeo.com/173003604
https://vimeo.com/171437132

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