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7月

25

終了【7/25】AIT SLIDE TALK #36「社会変革とアート・エデュケーション ー1960年代以降にみる日本と香港の実践から」

アーティスト嶋田美子氏とアジア・アート・アーカイヴでラーニング部門を統括するスザンナ・チュン氏を迎えて、トークイベントを行います。

  • 日程
    2018年07月25日

  • 時間
    19:00

  • 会場
    代官山AITルーム(東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山B-403)

嶋田美子氏は、国内外の展覧会で作品を発表するほか、2010年から「現代思潮社・美学校」(1969-75)について研究しています。美学校は、60年代末の学生運動の高揚を受けて、ラディカルな批評で知られていた出版社の現代思潮社が創設した、当時のオルタナティブな美術学校です。ハイレッドセンターのメンバーでもある中西夏之や赤瀬川原平、九州派の菊畑茂久馬、画家の中村宏、日本のコンセプチュアリズムの先駆者でもある松澤宥らが教鞭をとり、創設者の現代思潮社社主・石井恭二は「世界を見る視覚を変えることによって世界を変える運動である」と美学校を位置づけていました。
今年、嶋田氏はAAAのレジデンス・プログラムに参加するため香港を訪れ、1967年の香港動乱後、68年に創設された「創建実験学院」の存在を知ります。美学校の創設時期にも重なり、二つには類似した性格も見られると嶋田氏は言います。本トークでは、当時の美学校の思想や、創建実験学院などアンブレラ運動を後継する香港のオルタナティブな美術教育について、嶋田氏の考察を聞きます。

後半は、スザンナ・チュン氏よりアジア広域でアートにまつわる収集・創造・知識の共有を通じたAAAの歩みを紹介します。先頃、香港で開館したTai Kwun Contemporaryや、近く開館を迎える新しい美術館M+など、急速に変貌を遂げる香港の文化エコロジーと美術教育に対するAAAの応答となるでしょう。

美学校の実験的な取り組みに関する嶋田氏のリサーチと考察、そしてAAAの活動と変化する香港のアートシーンを見つめるチュン氏の視点を通じて、両地で60年代の動乱がもたらした当時のオルタナティヴな美術教育の形成から現在への呼応を探求するほか、アート・エデュケーションにおけるこの先の道標について議論を交えながら行います。
お気軽にご参加ください。

[概要]
日程:2018年7月25日(水)
時間:19:00 - 21:00 (18:30 開場)
場所:代官山AITルーム(東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山B-403)MAP
定員:30名(要予約)
参加費:一般1,000円、MAD生(修了生)・学生・AITベースメンバー800円、AITハウス/サポートメンバー無料(全て1ドリンク付)
その他:要約通訳あり
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
共催:アジア・アート・アーカイヴ (Asia Art Archive)

[ご予約方法]
タイトルを「AIT SLIDE TALK #36 参加希望」として、お名前(ふりがな)、参加区分(一般、MAD生など)、ご連絡先を明記したメールをotoiawase@a-i-t.net宛てにお送りください(@を半角にしてお使いください)。

詳細:http://www.a-i-t.net/ja/future_archives/2018/07/ait-slide-talk-36.php

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