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終了Vietnam Street

本展は、ベトナム通りのある沖縄市大工廻や白川、登川や倉敷で撮影された写真で構成されます。

  • 日程
    2022年05月17日 ~ 2022年06月04日

  • 時間
    12:00

  • 会場
    photographers' gallery

沖縄市道知花38号。米軍嘉手納基地の内側を縫うように走る1kmほどの道路の両サイドにはフェンスが連なり、その周囲には黙認耕作地と呼ばれる米軍施設内の農耕地が広がるほかに、牛舎や豚舎、産業廃棄物処理施設、葬斎場や自動車関連の工場、農作物の畑などが点在しています。普段は近隣の関係者が利用する道であるとともに、週末の朝には衣類や食材、古本や日用雑貨、工具類、一見ガラクタのような物までも扱う様々な露店が並び、大勢の人々で賑わうフリーマーケットが開催されており、その様子から「ベトナム通り」とも呼ばれています。現在は米軍基地倉庫の移設計画による耕作地の立ち退きや基地内の造成工事が進み、耕作地入口にゲートが設置されるなど、周辺の景観に変化が起きている場所です。
岸は、2017年にこの場所を訪れて以来、幾度かの撮影を重ね、「ベトナム通りの」(2017年)や「ベトナム通り」(2020年)において、この通りに集い行き交う人々の姿や物の在りようを発表してきました。
本展は、ベトナム通りのある沖縄市大工廻や白川、登川や倉敷で撮影された写真で構成されます。繁茂する草木に覆われたフェンス、新設のゲート、耕作地へつづく農道、黙認耕作地など、この土地の現在の日常が写し取られています。静かに、しかし確実に変わりつつある場所を写真に撮ることによって、見過ごしてはならない人の姿や物の在りようがあることを注視するという作者の一貫した姿勢が感じられます。

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