イベント

3月

10

終了オランダと日本をつなぐ「アートの有用性とメンタルヘルス」 〜インスピレーション・ツアーと多様な人との芸術体験から考える

3/10開催「アートの有用性とメンタルヘルス」を考えるオンライン・トークイベント

  • 日程
    2023年03月10日

  • 時間
    19:00

  • 会場
    Zoom

NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ(以下AIT)では、2023年3月10日に、アートの有用性とメンタルヘルスを考える場として、オンラインのトークイベントを開催いたします。

・イベント詳細はこちら https://www.a-i-t.net/events/10854/
・お申し込みはこちら(Peatix) https://cat20230310.peatix.com/

AITが行うディア ミープロジェクトでは、これまで多様なバックグラウンドをもつ子どもたちが自然に混ざり合い、芸術体験を通して本来持つ力を発揮しやすい場づくりや、よりよい未来を想像する学びの場を創出してきました。2022年、こうした経験をさらに発展させるべく、国内およびオランダの団体とともに3者のコラボレーションプログラム「CAT(Collective Amazements Troupe)*1」を始動。それぞれの知見を交換しながら、障害ほか多様な特性のある子どもや若者たち、伴走する大人が互いに好奇心を持って出会い、表現の場をともにつくりだしていくことを目的としています。

CATの協働団体は、オランダでアウトサイダーアートやメンタルヘルスをテーマにさまざまな活動を行う美術館「ミュージアム・オブ・マインド」、そして、東京で20年にわたりダウン症や自閉症の子どもを中心としたメンバーと表現活動を行う市民グループ「アトリエ・エー」。

CATの今年度のプログラムでは、障害のあるメンバーとともに美術館を訪れ、対話を重ねながら新たな刺激や気づきを得る「インスピレーション・ツアー(美術鑑賞プログラム)」とその経験から自分の表現を深める創作の機会をつくる、インスピレーション・プログラムを行いました。
精神医療に携わるスタッフやアート関係者ほかさまざまな視点から活動を振り返る「スタディ・セッション」と組み合わせ、ゆくゆくは多様な人々とのより豊かな芸術体験がもたらす可能性を探り、ニューロダイバーシティ*2 を推進する芸術プログラムへと発展させる試みです。

前半のトークでは、協働団体からハンス・ルイエン氏(ミュージアム・オブ・マインド ディレクター)、赤荻 徹氏(アトリエ・エー主宰)を迎え、それぞれの活動や想いを事例とともにお伝えします。また、CATの取り組みを具体的なエピソードを交えて紹介し、今回のインスピレーションプログラムを通じた発見や面白さを振り返ります。

後半のディスカッションでは、AITのロジャー・マクドナルドと堀内奈穂子も加わり、「サレンダー(身を任せること)」、「アダプテーション(適応)」、「アートの境界」などいくつかのキーワードから、分野や立場を超えて多様な人と協働する意義や、ともに体験すること、精神とアートの関係性に触れていきます。

アートの持つささやかなユーモアや時に批評的な眼差しが、困難な時代や社会にどう介入し、変化をもたらす可能性があるか、一緒に考えてみませんか。

*1「コレクティヴ・アメイズメンツ」とは、集団で体験する(極めていい意味での)驚き、「トゥループ」とは、一人ひとり独立した表現者の集まりを意味している。
*2「神経多様性」を意味する、Neuro(脳・神経)とDiversity(多様性)の2つを組み合わせた言葉。
「人それぞれ異なる特性を尊重して、多様性の違いを社会で生かそう」という考え方を広げるための取り組み。

レビュー(0)


コメント(0)


月別イベント