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6月

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終了地域で残そう映像史料 第2回 映画と文京区: 日本映画の初公開

日本映画の初上映がどこで行われたか、ご存知ですか?

  • 日程
    2011年06月11日

  • 時間
    18:00

  • 会場
    本郷中央教会(東京都文京区本郷3丁目37-9)

——日本映画の初上映は、文京区本郷で行われました。
明治32年(1899)6月15日付東京朝日新聞は、同年6月13日〜17日の本郷中央教会における映画興行を「評判甚だ宜し」と報じ、これが現在確認できる日本映画の最古の興行記録とされています。

本郷中央教会は、明治23年(1890)に宣教師 C・Sイビーにより創立されました。初の映画興行がなされた当時はテント型の大屋根を持つ木造建築でしたが、大正12年(1923)の関東大震災で焼失。現在の姿に再建された昭和4年(1929)以降、戦災を免れ、82年の時を刻む登録文化財です。今回はそのような史実にゆかりある会場で入江良郎氏(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員)の講演会を催すと共に、映画フィルムとして2009年に初めて国の重要文化財指定を受けた『紅葉狩』、文京区湯島で撮影された『史劇 楠公訣別』(2010年 重要文化財指定)など、明治大正期の貴重な映像*を、活動写真弁士の説明およびピアノの生演奏と共にご覧いただきます。

参加費:一般/1,000円 文京区民・FPS会員/500円

司会 片岡一郎(活動写真弁士)

開始 18:00 (開場 17:30)/20:00 終了予定[事前予約不要]

第一部 講演
講師 入江良郎氏(いりえ・よしろう 東京国立近代美術館フィルムセンター 主任研究員)
【プロフィール】日本大学芸術学部映画学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科修士課程(演劇学)修了。1995年より東京国立近代美術館フィルムセンター研究員として、映画フィルムと映画関連資料の収集、保存、上映、展示等の事業運営に携わる。論文に「最古の日本映画について-小西本店製作の活動写真」(2009年)など。

第二部 上映

・紅葉狩[デジタル復元版](6分)1899年
・攝政宮殿下活動寫眞展覧會御台覧実況(3分)1921年
・ 史劇 楠公訣別 (17分)1921年
上映素材提供 東京国立近代美術館フィルムセンター(すべてDVDによる上映です)

説明 片岡一郎
特別ゲスト ピアノ演奏 柳下美恵(無声映画伴奏者)

主催:文京映像史料館
後援:文京区
協力:谷根千工房、CRATER design works

本イベントはご予約不要です。お問合せは映画保存協会(TEL 03-3823-7633/Eメール info@filmpres.org)までお寄せください。

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