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4月

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終了田中ヒサミ個展「自身ガアリマセン」

  • 日程
    2012年03月24日 ~ 2012年04月24日

  • 時間
    13:00

  • 会場
    waitingroom

waitingroomでは、来る3月24日(土)から4月29日(日)まで、田中ヒサミ個展『自身ガアリマセン』を開催いたします。

田中は1976年茨城県生まれ、2001年多摩美術大学美術学部デザイン科卒業。近年の参加展覧会は、『窓と物語』(2011年, waitingroom, 東京)、『トーキョーワンダーウォール入選作品展』(2010年, 東京都現代美術館, 東京)など。田中にとって本展がwaitingroomでの初個展となります。

田中はこれまで、世の中の様々な「差異」における「価値の有無や力の有無」に着目し、身の回りの風景、人物、モノから 「価値や力があるものとされている」特定のモチーフを選び、画面上で形態の抽象化と再構築を行い、その他と同化させることで、様々な「関係性」や「価値」 をフラットに表現していました。
しかし震災を境に、「これまでのモチーフの選定の仕方に疑問を感じ始め、その理由に確信が持てなくなった」と語る田中は、今度は「価値や力が無いとされがちなモノ」をただ画面上に提示するという方法に移行します。


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いわゆる何でもないモノを描く。
それは只の線であったり、只の色であったり、もしくは只の絵の具であったり。
線を引くために只線を引き、色を塗るために只色を塗る。
それはたぶん人が生きるために生きるというのに近い。
そしてそれらは「只」であるため、できるだけ外的要因に左右されたり、
できるだけ能動的でないモノであってほしい。
それは描く際の技法にも通ずる。そこに現れたモノはそれ以上でも以下でもない。
しかし人が何かアクションを起こす以上(しかも絵を描くという行為が
ある以上)、そこに何かしらの情念が宿るのが常。
実はある意味、そこが上記した内容と二律背反的に展開するテーマでもあり、
絵画の理屈でない面や、人がなぜ絵画を求めるかという部分についての
問題提起みたいなものでもある。
(田中ヒサミ)
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作家として「何故絵を描くのか」という問いは、人が「何故生きるのか」という問いに通ずる永遠のテーマでもあります。田中というひとりの画家が、改めて「世界を見つめること」「絵を描くこと」に向き合った本展を是非、ご高覧賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

waitingroom
営業時間:月曜日17-23時、金・土・日曜日13-19時

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