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2010-12-23 17:22


同情だけでは改善せず 全国で行動をと沖縄県知事

同情だけでは改善せず 全国で行動をと沖縄県知事

全国知事会が22日東京で開かれ、そこで沖縄県仲井真知事が発言した。

「同情や理解だけでは改善しない、全国で行動を」と呼びかけた。

それにしても新聞の見出しの扱いをみれば東京にいかに沖縄の情報が少ないかわかる。

 沖縄県の置かれた現実に同情していただいたり、理解を示してくださることは無論有り難いものでございますが、そこに止まっていたのでは事態は何ら改善しません。
 皆さんのそれぞれの地域において、自分たちにできることは何か、自分たちだけでできないことがあれば、全国知事会としてできることは何か、じっくり考えていただければと思います。
 それでも困難な場合は、わが国の地域行政の重責を担う全国の知事の皆さんから、政府や国会に対し、大いに声を上げていただきたいものだと考えております。

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仲井真知事発言全文

 私は2009年9月以降の沖縄県内の諸状況を踏まえ、「日米共同発表の見直し、米軍普天間飛行場の県外移設の実現」を求めることを公約として掲げ、11月28日に県知事に2期目当選をいたしました。
 会長はじめ、全国の皆さまから激励、祝電をたまわりまことにありがとうございました。
 そして去る5月27日に開催された臨時の全国知事会で、普天間基地の移設および沖縄県の負担軽減について「全国知事会としての見解」を示していただいたこと、ご理解たまわりましたこと感謝申し上げます。

 さて今回私が申し上げたい点を一つぜひご理解していただき、ご協力、お力添えをたまわりたいと思っております。皆さまに申し上げたい点が二つございます。

 一つ目は、日本全体の発展や国民の安定した生活は、国の安全保障体制によって担保されるものであり、沖縄もその存続維持に必要な役割を担い貢献したいと無論考えております。

 二つ目は、それだからこそ、わが国の安全保障を支える米軍基地が沖縄県に集中している現実を改善してほしいと県民が強く願っているところです。

 沖縄県の置かれた現実に同情していただいたり、理解を示してくださることは無論有り難いものでございますが、そこに止まっていたのでは事態は何ら改善しません。
 わが国の安全保障と、それに深く関連する基地の問題をすべての国民が自分の問題として受けとめてくださるような、そういう意識と覚悟が不可欠ではないかと思っております。
 皆さんのそれぞれの地域において、自分たちにできることは何か、自分たちだけでできないことがあれば、全国知事会としてできることは何か、じっくり考えていただければと思います。
 それでも困難な場合は、わが国の地域行政の重責を担う全国の知事の皆さんから、政府や国会に対し、大いに声を上げていただきたいものだと考えております。

 わが国の安全保障や、それに深く関連する基地の問題を「沖縄問題」として、閉じこめておかないようにするためには、国民全体として今、どう行動すべきか、そのような志を共有してくださることを切望する次第でございます。
 沖縄県民も考え、問題解決に努力します。皆さんも考え、問題解決に努めていただきたいものです。そのことが、わが国の真の底力を発揮する道だと考えております。

キーワード:

沖縄 / 米軍 / アメリカ


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