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2011-06-10 23:35


村上春樹スペイン授賞式で初めてフクシマ語る

第23回カタルーニャ国際賞が6月9日発表され、作家の村上春樹氏が受賞した。カタルーニャ国際賞は、スペイン・カタルーニャ自治州が文化や人文科学の分野で活躍した人に贈るもの。

村上氏は受賞にあたってのスピーチで、「戦後長いあいだ我々が抱き続けてきた核に対する拒否感は、いったいどこに消えてしまったのでしょう?我々が一貫して求めていた平和で豊かな社会は、何によって損なわれ、歪められてしまったのでしょう?理由は簡単です。〈効率〉です」と、3月11日の東日本大震災と福島第一原発の事故について初めて触れている。

【毎日jp】村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(2011.6.10)
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040019000c.html

キーワード:

村上春樹 / スペイン


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コメント(1)


  • 坪井野球   2011-06-11 00:16

    複雑な気分だな……。
    最低限、日本のメディアが致命的に機能していないことをアピールして欲しかった。

    それと、95年以前の村上なら反原発の声が挙がったとして、反対すらせず黙殺しただろうな。
    「気分が良くて何が悪い?」(デビュー作)という気分に権利を与えた(とされる)本人なのだから。
    考えが変わるのは結構だけれど、そのことをもっと明示的に示さなくては。
    村上自身に反省が必要なのは当然だけれど(彼は発言権のある作家だったし、反核みたいなことにはコミットしていなかったから)、何か内田樹的な変わり身の早さに違和感を抱く。
    ちょっと信用できない。さしあたり、少なくともフィクション以外の彼の言葉は。