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2012-10-29 10:54


TIFF閉幕、グランプリに『もうひとりの息子』

TIFF閉幕、グランプリに『もうひとりの息子』

10月20日より9日間にわたり開催されていた第25回東京国際映画祭が閉幕、クロージングセレモニーが行われ、各賞の発表が行われた。東京 サクラ グランプリには、イスラエルとパレスチナの家族を捉えたロレーヌ・レヴィ監督の『もうひとりの息子』 が受賞。レヴィ監督は最優秀監督賞との2冠となった。webDICEでは10月31日にロレーヌ・レヴィ監督インタビューを掲載予定。

観客賞には、松江哲明監督が追突事故により高次脳機能障害を負ったディジュリドゥ奏者GOMAの復活の過程を描く『フラッシュバックメモリーズ 3D』が輝いた。

また日本映画・ある視点部門の作品賞には、土屋豊監督『タリウム少女の毒殺日記』が選ばれた。今作品は会期中22日の上映で、より覚えてもらいやすいように邦題を変更することを発表。続く26日の上映で、観客投票により新しいタイトルを『タリウム少女の毒殺日記』に決定した。土屋監督は受賞にあたり「副賞(100万円)は銀行振込ですか?」と会場の笑いを誘った後、「賛否両論ある映画だが、双方から感想をいただけたことは嬉しい。製作にかかった400万円は自分で出し、このあとの宣伝で必要な200万円をクラウドファンディングで募集しています。自分でお金を費やしてでも自分でなにかを発したいと思っている、この後続いていく若い人たちに励みになると思うので、ぜひご協力をいただければと思います」と語った。

その他の受賞結果は以下の通り。

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■コンペティション
東京 サクラ グランプリ 『もうひとりの息子』 (監督: ロレーヌ・レヴィ)
審査員特別賞 『未熟な犯罪者』 (監督: カン・イグァン)
最優秀監督賞 ロレーヌ・レヴィ (『もうひとりの息子』)
最優秀女優賞 ネスリハン・アタギュル (『天と地の間のどこか』)
最優秀男優賞 ソ・ヨンジュ (『未熟な犯罪者』)
最優秀芸術貢献賞 パンカジ・クマール/『テセウスの船』 撮影監督 (監督:アーナンド・ガーンディー)
観客賞 『フラッシュバックメモリーズ 3D』 (監督: 松江哲明)

■TOYOTA Earth Grand Prix
 TOYOTA Earth Grand Prix 『聖者からの食事』 (監督: ヴァレリー・ベルトー、フィリップ・ウィチュス)
 審査員特別賞 『ゴミ地球の代償』 (監督: キャンディダ・ブラディ)

■アジアの風
 最優秀アジア映画賞 『沈黙の夜』 (監督: レイス・チェリッキ)
 アジア映画賞スペシャル・メンション 『ブワカウ』 (監督: ジュン・ロブレス・ラナ)
『兵士、その後』 (監督: アソカ・ハンダガマ)
『老人ホームを飛びだして』 (監督: チャン・ヤン)

■日本映画・ある視点
 作品賞 『タリウム少女の毒殺日記』(監督: 土屋豊)

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第25回東京国際映画祭公式HP
http://2012.tiff-jp.net/ja/tiff/list_of_winners.html

写真:第25回東京国際映画祭クロージングセレモニーで壇上に立つ受賞者

▼『もうひとりの息子』海外版予告編


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東京国際映画祭


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