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cinema

2013-12-12 14:43


映画のデジタル化を追った作品がフィルム保存に?!

映画のデジタル化を追った作品がフィルム保存に?!

キアヌ・リーブスがホスト役となり、ハリウッドの大物監督や映画関係者たちのインタビューを通じて、フィルムが消えつつある現在の映画業界を検証するドキュメンタリー映画『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』。本作は昨年12月に日本公開され話題を呼び、今年8月にはブルーレイも発売された。

映画のデジタル化を追ったこの作品が、皮肉にもフィルムで保管されることが、先日、本国アメリカで決まった。

12月5日付の米コダック社のプレスリリースは、プロデューサーのキアヌ・リーブスとジャスティン・スラザが、デジタルカメラ(Canon EOS 5D Mark IIとPanasonic AG-HPX170)で撮影された本作を長期保管するための記録媒体として、コダックのフィルムを選んだと伝えている。

KODAK VISION3 Color Digital Intermediate Film 2254というフィルムを使用し、テクニカラーNY社でデジタルから変換され、ハリウッドのアカデミー・フィルム・アーカイヴに保管されたという。これで本作の35mmマスターフィルムが出来たことにもなり、12月9日にはアカデミー・フィルム・アーカイヴで、本作初の35mmフィルム上映が行われた。

これに関してキアヌ・リーブスは、「“サイド・バイ・サイド”で多数の映画関係者に話を聞いて、長期保管できる記録媒体は現在フィルムしかないことがわかった。この映画を後世にも残したいので、フィルムでマスターを作ることにした」と述べている。

<コダック社の2013年12月5日付プレスリリース>
http://motion.kodak.com/motion/About/News/2013/Dec05_1.htm

<アカデミー・フィルム・アーカイヴ公式サイト>
http://www.oscars.org/filmarchive/about/index.html

<『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』映画公式サイト>
http://www.uplink.co.jp/sidebyside/

▼『サイド・バイ・サイド』豪華104分特典映像付ブルーレイ


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