1月7日にパリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」の編集部が武装した男たちに襲撃された事件に関し、イスラム教徒の弁護士でウェブサイト「Cultures & Beliefs」ディレクターのアシフ・アリフさんがハフィントンポストに声明文「我々イスラム教徒は『シャルリー・エブド』を支持する」（Muslims Stand With Charlie Hebdo）を発表した。
「シャルリー・エブド」紙は、イスラム教を風刺するイラストで物議をかもし、今回の襲撃もイスラム過激派の犯行という見方が強まっている。アリフさんは、イスラム教徒として、フランスでのイスラム教にまつわる疑問について多くの記事を書いてきた人物。アリフさんは今回の声明文のなかでその経験をふまえ、「報道の自由を大切にし、そして何よりも、根本的で大きな敬意を生命に抱いてるからだ」と「シャルリー・エブド」を支持する理由を説明。
続けて「この事件はイスラム教、そしてイスラム教の開祖が引き起こしたことではないということだ。ある人間が殺人を犯した、それだけのことだ」「（犯人は）開祖の名を汚し、美しい宗教であるイスラム教の名を堕落させたのだ。この美しい宗教の名の下で遂行されたこのような残虐行為を、どのように正当化できようか？」と書いている。
アリフさんはこの声明文の最後を「イスラム教徒として、私は風刺を容認しないし、彼らのユーモアが面白いとは思わないが、『一人の殺人は全人類を殺すに相当する』というイスラム教の教えから、『シャルリー・エブド』を支持する」と締めくくっている。
【ハフィントンポスト】
我々イスラム教徒は「シャルリー・エブド」を支持する（2015.1.8）
http://www.huffingtonpost.jp/asif-arif/muslims-stand-with-charlie-hebdo_b_6434310.html
http://www.huffingtonpost.com/asif-arif/muslims-stand-with-charli_b_6431628.html
