30代以上にとってはあの「ぴあ」が大変な事になっているというニュースには時代の変化を感じざるをえません。
チケットぴあのシステムのトラブルで売上が減少し業績が悪化していましたが、今回、ぴあは、知り合いの会社にお願いして20億円出資してもらいました。専門用語では第三者割当増資といいます。その知り合いの会社とはすでに株主の凸版印刷です。そこから10億円の出資をしてもらいます。
もうひとつは、政府が作った産業再生機構の元代表取締役だった富山和彦氏が作った経営共創基盤という会社。そこから7億円を出資してもらいます。
残りの3億円をぴあの矢内社長と斉藤、林取締役が出資します。個人で3億円とはお金持ちですね。
集めた20億は、12億円をリストラ関連に、残りの8億円をチケットシステムの改修費用に充てるそうです。
今回の増資により8.73％という大株主になる凸版とはインターネット事業で業務提携を行うそうです。
でも20億は、いってみればマイナスの穴埋めに全額当てられるだけです。今後の新しい事業とか前向きな事には使われないので、また増資をしなければならないという事態にならなければと思います。
増資後も矢内社長の持株比率は25.68％と断トツの大株主という公開企業ですが、個人商店的な会社ですので社長の的確な判断が全てです。
経営が元の状態に復帰しても厳しい状況が続くのでぴあがどうなるのか、そして多くの監督を輩出してきたPFFはどうなるのか心配なところです。
今回7億円を出資した富山和彦がインタビューされたサイト
「決断できない、いい人たち」経営の功罪 NIKKEI BP net
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/person/interview/070424_toyama1/
ぴあのプレスリリース
http://www.pia.co.jp/pia/release/2008/release_080529.html
PFFもリストラの危機！？ぴあ1/3の社員を目標に希望退職を募るwebDICEトッピクス
http://www.webdice.jp/topics/detail/425/
