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2016-04-22 19:00


イスラエル警察、パレスチナ少女のSNSを弾圧

イスラエル警察、パレスチナ少女のSNSを弾圧

4月18日付のハフィントンポストUS版が、昨年10月から急増しているパレスチナ人のフェイスブック投稿を根拠にしたイスラエル警察による不当逮捕を伝えている。

記事によると、去年11月、東エルサレム(パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区)に住む15歳のパレスチナ人少女が、自分のフェイスブックにアラビア語で「許して」と書いただけで、イスラエル警察に逮捕されるという事件があった。

こうしたごく曖昧な言葉でさえ「暴動を実行に移す意思を表している」として、イスラエル当局は逮捕するという。少女は保釈金1,500シェケル(約45,000円)と5日間の自宅監禁、別途10,000シェケル(約400,000円)の支払いを命じられた。

この少女の事件はほんの一例で、2015年は「ソーシャルメディアでの扇動」を理由に逮捕されたパレスチナ人が急増した。昨年10月から今年2月までの4ヵ月間に、フェイスブックの投稿で150人以上のパレスチナ人がイスラエル警察に逮捕されている。

ソーシャルメディアの投稿を犯罪とするイスラエルの法律はなく明らかな不当逮捕だが、中には投稿内容にまったく関係なく、単にシェアの数や「like」の数が多いというだけで逮捕されたパレスチナ人もいるという。

パレスチナ自治区のインフラと電気通信事業者のサービスもイスラエル政府の管理下にあるため、自治区内に暮らすパレスチナ人のインターネット・アクセスは最小限に統制されている。ヨルダン川西岸地区で3Gワイヤレス通信をようやくイスラエル政府が解禁したのも、つい最近のことである。

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