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2018-05-20 12:16


A.アルジェント カンヌでセクハラ許す映画界告発

A.アルジェント カンヌでセクハラ許す映画界告発
▲女優・監督のアーシア・アルジェント(左)、カンヌ映画祭審査員を務めたエイヴァ・デュヴァーネイ監督(右)

フランスのカンヌで開催されていた「第71回カンヌ国際映画祭」が閉幕。19日に授賞式が行われ、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞パルム・ドールを受賞した。この授賞式中、最優秀女優賞を受賞したカザフスタンのSamal Yeslyamova(『Ayka(My Little One)』)へのプレゼンターとして登壇したイタリアの女優・監督アーシア・アルジェントが、ハーヴェイ・ワインスタインからのセクシャル・ハラスメントについて言及。そして、彼の罪を黙認した映画業界を痛烈に批判した。


1997年、私はここカンヌでハーヴェイ・ワインスタインにレイプされました。そのとき私は21歳でした。この映画祭は彼にとって絶好の場所だったのです。予言しましょう、ハーヴェイ・ワインスタインはここで再び歓迎されることはありません。彼を礼讃し、犯罪を隠蔽した映画界から見捨てられ、不名誉のなかで生き恥をさらすのです。そして今夜のこの式典の会場に座っているみなさんのなかにも、女性に対する不適切な行為で責任を果たすべき人がいます。この映画界だけでなく、どの業界でもありえない行為です。誰のことかご存知でしょう。しかし、最も重要なのは、それをあなた方が黙認しているということ。もはや罪を償うことを逃れることはできません」


アルジェントは授賞式後、自身のツイッターで「性的暴行者を非難するすべての勇敢な女性たち、そして未来に向かって前進するすべての勇敢な女性たちへ。私たちには#metooの力がある」とスピーチについてツイートした。


▼アーシア・アルジェントによるツイート

▼スタジオ・カナル・プリュスのツイートより、アーシア・アルジェントによるスピーチの動画


アルジェントは昨年、1997年に主演映画『Bモンキー』の北米公開を手がけたミラマックスの設立者ワインスタインにカンヌのホテルの部屋でレイプされたと証言していた。

今年のカンヌ映画祭では12日、女優や映画関係者ら82人の女性たちがレッドカーペットで映画業界における性差別に対する抗議行動が実施。コンペティション部門審査員長のケイト・ブランシェットとアニエス・ヴァルダ監督が「映画業界の階段はすべての人に開かれていなければならない」とスピーチした。

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