通常、オークションは作家の手を離れ、契約のギャラリーがコレクターに販売したものをコレクターが出品するセカンダリー・マーケット。
作家、契約ギャラリーによる最初の販売はプライマリー・マーケットという。
今回、ダミアン・ハーストは、アーティスト自らセカンダリー・マーケットといわれるオークションに出品、その理由がギャラリーの手数料を節約しアーティストの取り分を多くするためという。
いわば、アーティストが上場して、自ら公開企業になるようなもので美術の流通革命。
本人が言うように買い手がない場合はリスクがあるが、その辺はオークション前にサザビーズを通して感触があったからこその競売でしょう。