2008-06-09

「真実」や「正義」はあるのだろうか? このエントリーを含むはてなブックマーク 

この映画は、一人の若者が「疑問」や「真実」を求めて「世界」へと旅立つものである。とても多くの問題が、映像を通して、彼を通して提起され、訴えかけられていたと思う。
けれど、はたしてそこに「真実」や「正義」はあったのだろうか?
胸が熱くなる想いはした。明らかな「不正義」は確かにあったと思う。素晴らしい家族の「愛」や人間関係の温かさもあった。
しかし、日本が難民に対して閉鎖的な国であること、トルコがクルド人に対して差別的で、抑圧的であることを知っている人にとって、この映画は事実の確認で終わってしまっている感が否めない。
それは、一人の若者の「真実」をめぐる「旅」としてみることができるのかもしれないが、結局最後に行き着くのは「わたしたち日本人」の「無知」ではないかと思った。

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seiichi

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