2009-03-01

鮮度のある映画 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 観終わった直後の感想は、「素人っぽい作品だな。」というものだった。文句が言いたい箇所がたくさんあった。

・全体の中の1カット1カットのあり方があまりうまくはまっていない気がする。

・暗く見づらい画面が続く中での光が差し込むカットの見せ方が中途半端。

・卵とソフトクリームを同じ扱いにするのはやめた方がいいと思う。

・たかが監視用の記録映像なのに画質が良すぎる。ズームしまくりなのにカメラぶれが皆無。DVテープが高品質なものであるのも変。

 でも「素人っぽい」と思えることはいいことなのだとも思う。「下手」とは決定的に違う。バーテンダーのかなりの硬直渡合からは、「荒ぶる演出の神」の姿が垣間見れるし、卵を食べる殺し屋を魅惑的だと思えないと映画が成立しないという構造からは監督の無邪気な人間性がうかがえる。観察者の立場の人間がいっちゃっているというのも面白い。観察者の男のキャラクター描写はとても良かった。植物が風に揺れる1カットが、とても美しいと思った。
 
 写真家でもある監督のHPや記事などをみてみると、人間対人間の関係性を重んじる人なんだろうなと思える。この映画でも役者は皆いい仕事で監督に応えようとしているようだ。この映画の製作現場でも、たくさんの発見をし続けているという監督に、是非次回作も撮って欲しいと思う。

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有吉達宏

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有吉達宏

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