2009-07-07

宇野亜喜良、岸田理生、黒久 このエントリーを含むはてなブックマーク 

月初めに目黒川沿いにお引越。

頼んだ本棚が、月末にしか発送されないこともあり、本が片付かない。
本棚が来たとしても、「ドコにしまう?」的なモノも溢れてるので、
厄介な事には間違いないのだが。

日曜朝。
ふと、段ボールから少し前に買った読みかけのエッセイが出てきた。
宇野 亜喜良さんの奥の横道。
六本木のABCで表紙を見かけたとき、そのままレジへ直行。
社名のロゴが入ってた、ってのもあるけど、
この人のイラスト好きやなぁ、と。

ベランダでタバコ吸いながら、ソファに寝転がりながら、
うちの中にも外にも流れるマターリな、樹の吐き出す水気を含んだ
限りなく透明に近いブルーではないけど、
初夏の青々とした瑞々しさの中のしばしのトリップ。

宇野さんが仕事場が麻布十番と言うこともあり、
後述するけど60年代の話と言い、
1Pめくる毎に手を止める時間が増えていくようなそんなエッセイ。
何が楽しみかって、まだ読み切って居ないところ。
最近読んでた白石一文の本なんかは、取り憑かれたように
先へ、先へと読み耽ったが、自分のペースじゃなくて、
本のペースで読まさせられるのも悪かないね。

フム。
緩い時間の中で、異常に時が経っていた。

日曜昼。
去年も見た、駒場東大のアゴラ劇場でのお芝居を観に。
渋谷で去年やってたイベントのナレーションしてくれた加藤翠ちゃんと、
ボッコちゃんの出てるお芝居。

そもそも、岸田理生フェスティバルっていうのんでの一講演。
寺山修司の天井桟敷にも参加した岸田理生の戯曲、吸血鬼。
初演は1984。

去年は、フルアドリブな実験芝居だったので、
今回はまだ判りやすい(笑)
プロットの合間に挿入される即興芝居が何ともいえず面白くて、
この時代、もはや前衛が本来の意味たる前衛(=最前線)を為さない気がするで、
真新しさとか、文脈、発音は入れ替えても筋は変えてないので
難解さはあんまし無い。
(=今、何やってるのか?っていう意味は全く判らないケドネ。)

終わった後に音響やってたりはちゃんと、
小屋に来る前に「寺山修司」とも関係のある「宇野亜喜良」の本を読んだこと、
「寺山修司」つながりで「岸田理生」のお芝居をみるコトになった事、
が一日の流れの中で続いてたコトがフシギやわ〜なんて話をしてた。

日曜夕方
新宿へ。

今度は嫁がチケットを取ったルミネでの黒久のお芝居。
プラン9のお〜い!久馬のボケ倒しっぷりやらが相変わらずオモロイ。
山崎邦生の原作を下敷きにメッセンジャー黒田とかが舞台化したが、
お笑いの人らのやるお芝居。
コムズカシイ事考えずに笑えました。
ただ、話としては、昼間見たのと真反対のフリなんで、
単なるハッピーエンドってのがプロット的に物足りないなぁ。

キーワード:


コメント(0)


tamaki@0217

ゲストブロガー

tamaki@0217

“step accross the border”