月初めに目黒川沿いにお引越。
頼んだ本棚が、月末にしか発送されないこともあり、本が片付かない。
本棚が来たとしても、「ドコにしまう?」的なモノも溢れてるので、
厄介な事には間違いないのだが。
日曜朝。
ふと、段ボールから少し前に買った読みかけのエッセイが出てきた。
宇野 亜喜良さんの奥の横道。
六本木のABCで表紙を見かけたとき、そのままレジへ直行。
社名のロゴが入ってた、ってのもあるけど、
この人のイラスト好きやなぁ、と。
ベランダでタバコ吸いながら、ソファに寝転がりながら、
うちの中にも外にも流れるマターリな、樹の吐き出す水気を含んだ
限りなく透明に近いブルーではないけど、
初夏の青々とした瑞々しさの中のしばしのトリップ。
宇野さんが仕事場が麻布十番と言うこともあり、
後述するけど60年代の話と言い、
1Pめくる毎に手を止める時間が増えていくようなそんなエッセイ。
何が楽しみかって、まだ読み切って居ないところ。
最近読んでた白石一文の本なんかは、取り憑かれたように
先へ、先へと読み耽ったが、自分のペースじゃなくて、
本のペースで読まさせられるのも悪かないね。
フム。
緩い時間の中で、異常に時が経っていた。
日曜昼。
去年も見た、駒場東大のアゴラ劇場でのお芝居を観に。
渋谷で去年やってたイベントのナレーションしてくれた加藤翠ちゃんと、
ボッコちゃんの出てるお芝居。
そもそも、岸田理生フェスティバルっていうのんでの一講演。
寺山修司の天井桟敷にも参加した岸田理生の戯曲、吸血鬼。
初演は1984。
去年は、フルアドリブな実験芝居だったので、
今回はまだ判りやすい(笑)
プロットの合間に挿入される即興芝居が何ともいえず面白くて、
この時代、もはや前衛が本来の意味たる前衛(=最前線)を為さない気がするで、
真新しさとか、文脈、発音は入れ替えても筋は変えてないので
難解さはあんまし無い。
(=今、何やってるのか?っていう意味は全く判らないケドネ。)
終わった後に音響やってたりはちゃんと、
小屋に来る前に「寺山修司」とも関係のある「宇野亜喜良」の本を読んだこと、
「寺山修司」つながりで「岸田理生」のお芝居をみるコトになった事、
が一日の流れの中で続いてたコトがフシギやわ〜なんて話をしてた。
日曜夕方
新宿へ。
今度は嫁がチケットを取ったルミネでの黒久のお芝居。
プラン9のお〜い!久馬のボケ倒しっぷりやらが相変わらずオモロイ。
山崎邦生の原作を下敷きにメッセンジャー黒田とかが舞台化したが、
お笑いの人らのやるお芝居。
コムズカシイ事考えずに笑えました。
ただ、話としては、昼間見たのと真反対のフリなんで、
単なるハッピーエンドってのがプロット的に物足りないなぁ。