雨ですなぁ。
フラッと立ち寄った本屋でフラッとジャケ買い。
向日葵の咲かない夏。
結局、最後、何が何だかワカンナくなる。
話は2転3転し、主人公も理性と狂気が交錯し、何が現実で何が虚構か?
作家にホンマに振り回されたもうやだ〜
誰かの下馬評にあったように、登場人物みんながカワイソ〜。。。
言い得手妙だと思った。。
この筋で主人公が陽気なギャングの響野みたいだったら、
この作者の次も読みたくなったと思う。
ただ、ミステリーになるのかどうかワカランが。
この作家はこの1作品でオナカいっぱい、ってので言えば、
俺の中で荒木飛呂彦と言えば、JoJoの三部まで、
宮崎作品と言えば、魔女の宅急便だけで、良い、
ってのに似てる。
描かれる情景の中で、何が懐かしく感じんだろ?
って考えた。
パソコンも携帯も出てこない点、
小学校の連絡網が、電話で回ってくる事、
時代の共通かわからんが、夕焼けにひぐらし、
個人的に無条件降伏な描景。
世代の話をする時は、常々、昭和何年に何歳だったか、
ってのんをインクルードさせないと、
単なる30代、なんてくくりじゃ、ほぼ話は噛み合わない。
極端な話、20代をバブルで過ごした人間と、
20代を戦争で過ごした人間に共通の価値観無いやろし。
逆に、同時代を生きてる色んな年齢層には、
共通の話題があったりするじゃない?
小年時代の話、といった時に、サマーウォーズ(まだ見てないけど)と、
向日葵の〜じゃ全く違うワケで。
作家さんと、オレの学年が同じ、ってのも有ると思う。
内省的な記憶もあるものも、
86年頃と言えば、ファミコンがあり、ドラクエが出たぐらい。
夏休みはおかんが仕事に出ると、公園行くか誰かん家でゲームしてるか。
知り合いの電話番号はだいたい覚えてた。
一人だと図書館行ったり市営プール入ったり。
水瓶座で動物占いでオオカミ、っていうのが関係あるかワカンナイけど、
一人で居る事は苦痛じゃ無かったので、
200円貰ってプールの入場料100円に上がった後ジュース飲んで100円。
350ml缶はまだ無かったかな?
また、オヤジが入院してた頃でもあったので、
電車2つ乗り継いで見舞いに行ったり。
結局、小遣い貰うのが楽しみだっただけやけど。
(うちは小遣い月決め制ぢゃなかつた。その都度自己申告制。)
「一度通った道は何となく覚えてる」、っていう特技?のおかげか
だいたい連れて入って貰えばドコでも行けた。
ただ、一人で行った病院はとてつもなく怖かったのだけ覚えてる。
ちょっと冷めてて、一日が長くて、
嬉しい事も悲しい事もあんまし表に出さなくて、
子供だけの秘密みたいなのにワクワクして。
そんな風景が重なった。
リマインドする少年時代と、今、自分が少年時代なそんな感覚。
話の筋のような出来事はそりゃ起こらないけど、
牧歌的?だなって思う中盤辺りから、
例えばカミュの異邦人に出てくる主人公の最後、
牧師に一気呵成に罵倒を浴びかせるのにも似たジェットコースター感覚。
最後は目が点になって終わった。
エピローグでまだ作者に騙されてんのかな?って言う感じ。
おしることかコーンスープジュースの最後、粒がどうしても残ってて、
口を上に向けて底をトントンするような、詰まったすっきりしない感、
(なんだそりゃ。)
もしくは、子供時分、ハンバーグステーキを頼んだら、
ハンバーグとステーキが出てくるとワクワクしてたのに、
ハンバーグだけだった時の残念さと、店員に聞くのがハズカシイ的なリグレット、、、
(フム、もっと遠くなった気が。。。)
まぁ、読了後、オレってどんなんだったっけ?って、
ちょいと考える契機になったのでありました。
今、NHKのニュース見てたら、東京のオリンピック候補地から落ちたねぇ。
2009/10/03,00:32。