2010-08-12

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映画 インセプション(監督:クリストファー・ノーラン)の感想。

なんだかひっかかる。
だから書いてしまう。

夢の構築、そこから人生を変える可能性のある植え付けに挑戦するという設定は興味深いもんで、希望になるかもしれない、絶望になるかもしれない、その不安と期待感は、スピードある展開によって否応なく夢の入り口まで持ってかれた。
ちょっと強引なストーリーの持っていきかたに、私は少しの不安を抱える・・なぜ、彼女はコブがそんなに気になるのか、とか、いきなり親子関係をどうのこうのって言っているよな、、とか、なぜ日本企業が・・・?とか・・・、少しの不安と少しの期待のなか、彼らは夢の世界へ入って行く。

がーーーーん。

(あ、ダメだ!)そう思ったのは、いきなりの列車と銃撃戦!アクションかよっ!!!そうきたか!!!・・・このまま持っていくつもりなのか・・・・?効果音でかい。でかすぎる。人間心理が描かれることはないだろうと悟り、かっこいいであろうアクションシーンから思わず目をそむけてしまった、、、。あの壮大なテーマはアクションシーンを見てしまうと、かすれていってしまうーーーーーーーー!!そうではないのかーーーーーーー!!?残念な気持ちが心を覆った。もくもくもく。。。あくびをかみ殺す。アクションもうええねんってばーーーーー。

しかし、これですべてを拒絶してはいけない。自分にとって意味がないものかもしれないとおもっても、すべてのことに意味はある。そう信じて、スクリーンを直視するんだー!おれ!オゥレ!(今日1,000円デーでよかったー!)小さい!おれ!

本題はここからやっ。そうやって見ていたら、まさに自分と重なる部分があった。
えーっと誰が誰に言った言葉だったっけ?
ー夢を追い続けてばかり夢から逃れられなくなる、かえる場所はどこだ?
そのような内容だったかな。この「夢」を潜在意識の夢ではなく、未来に描く「夢」に置換えると、まるで自分に問うているようで、ひと事ではなくなった。
自分の描く未来への「夢」、それの虜になったらどうなるのだろう?かえる場所はどこなのか?自分のやりたいことのために仕事を辞め不安でいっぱいのこころにその言葉が重なった。
そう考えたら、これは誰にでも共通して言えることなんだろうということに思い至った。潜在意識かもしれない、自分で無自覚の欲望に取り付かれたら?取り付かれなくても、全ては紙一重で自分が正しいか正しくないかはわからない、一歩間違えれば虜になる。そんな啓示的意味もあるのかしら?

誰もが「夢」はある。「夢」を見る。
「夢」を実現するために世界をつくりあげる、というか、世界の中で切磋琢磨し、自分の思い描く世界に近づけようとする。
「夢」は潜在意識の現れである。これは未来形かもしれないし、現在進行形、もしくは過去かもしれない。
描く「夢」が意識の奥深いところで見る「夢」と重なる。
そうなると、「夢」は理想郷。
今更気づいたな、おれ。そうか。
しかし、夢を夢のままみるか、それとも夢を現実のものにするのか、それは自分自身に委ねられる。だからこそのラストシーン。
倒れろっおらっおいっっ!!!と心の中で叫んでいたが、そうは問屋がおろさない。そうなのら。それをどうするかは自分に委ねられている。夢か現実かを判断するのは自分自身でしかない。

夢はどんどん深くなり・・・雪山はないだろう雪山は、、つっこみを入れつつ、でも時間というテーマは興味深い、と思いつつ。そして、雪山でけったいなドアを開けると、病床の父上・・・。絶句。サイトーの役どころって・・・?むりこじ映画が映画となるようになったような?むりこじ、二人の人間が希望に着床。
だれか家族というストーリーのもと感動しただろうか?アクションはやっぱすごかったのか?私にはようわからん。効果音でかい。なんだか、むりこじすぎて、私はどこにも着床できない、だからひっかかっていた。雪山よりエッシャーの世界がもっと見たかったなぁ。

エンドロール
さぁ、リアルに戻ろう!!

世界を構築する。また、世界を壊す。映画や漫画などの表現だからできるこその醍醐味。

むりこじだけど、なんとなく作り手の伝えたいことに触れた。

記憶がテーマの映画。エターナルサンシャイン。

キーワード:

inception


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