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終了ナガツカモトコ , 山座寸知 & フニャクラ展“ み に ま む ”

  • 日程
    2015年07月18日 ~ 2015年08月17日

  • 時間
    11:00

  • 会場
    東京都現代美術館地下一階 コントンレストラン

2015年7月18日(土)から東京都現代美術館地下1階コントンレストランにて、ナガツカモトコ、山座寸知 & フニャクラ展“ み に ま む ”を開催します。

1980年代後半から画家、イラストレーターとして仙台を中心に活動をしていたナガツカモトコは1998年にインディペンデントレーベル“comma(カンマ)”を主宰する山座寸知の呼びかけでオルタナティブなミュージック・シーンに関わり、チーム”フニャクラ”と共にパーティー・デコレーションという領域で独特な活動を行いました。彼らは“パーティー”というキーワードで、ある瞬間、ある場所に交差することから現れる関係性のアートを追求しました。

デコチーム”フニャクラ”は山座とナガツカが主宰する“comma night”をはじめ、90年代ネオテクノ・ムーブメント以降の先鋭的なパーティーに参加し、ライブステージやダンスフロアにか愛らしくもありまた異様でもあるデコレーションを配置して、発信者から受信者へという固定した位置関係をくすぐり、ざわめきを与え、その場に集うこと、そのこと自体をとらえ直そうとカラフルかつどこかブラックなユーモアをもって訴えかけました。

ナガツカモトコはその後、フニャクラでのパーティーにおける試みを日常の行為に結び付け、デコレーションの世界をアクセサリーやシールなどの身近なものに置き換え、それらを手渡すことをテーマとする表現に向かいます。この時期を代表する活動には、フェルトと糸で作り上げた小さな顔を、時を選んで出会った人々、特に子供たちに向けて贈るという“フェルトの顔のプレゼント”のシリーズがあります。人と人との結びつきと一回限りの出来事に目を向けて手を動かし続けた作家は2013年7月脳出血に倒れ突如この世を去ります。

山座寸知はナガツカが他界した後、身近でその動きを見続けてきたナガツカモトコという一人の作家のポートレイトを写し撮ろうと、カメラを手にアトリエに取材し、誰かに手渡されるのを待ってそこに残されてあった“フェルトの顔のプレゼント”のシリーズを中心に、作家の生活空間に見るデコ的な遊びの世界にも注目しつつ撮影を行いました。これらナガツカとのカメラを通したコラボレーションと共に、アトリエに残る木版画やドローイングなど作家の原点となる作品と、パーティーの現場で撮影された当時のフィルムに残るフニャクラの活動記録とを配置して、今回の展覧会“ み に ま む ”を構成しています。

展覧会初日の2日前7月16日(木)の18:00からは、ナガツカモトコと交流のあったミュージシャンやDJが集い、オープニングのライブパーティー“comma night”を行います。出演は、OOIOO、ヤマベケイジ(Los Apson?)、Ulu、αArea(DJ Discharge・Abraham Cross)の他、フニャクラのメンバーであったDJのBimidori、90年代初頭にナガツカが参加していたパフォーマンスグループLove Love Life Projectionを予定しています。“comma night”は山座とナガツカが共にオーガナイズした実験パーティーであり、本展示会に出展される作品を見る起点として位置づけられています。

《インフォメーション》
http://mi-ni-mu-m.tumblr.com/

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