2015-08-28

2015/08/26 練習 このエントリーを含むはてなブックマーク 

ども、演出です。

オイラが演出として一番大切にしているのは、

一生懸命かどうか

目標としているのは「お客様に伝わる芝居」ですが、それを達成させる為に必須な事なのです。

一生懸命って、意外と難しいものです。
人は、自分の限界を勝手に決めてしまうものです。
全然そんな事ないのに「これが精一杯」と思い込んでしまうものです。

で、いざ誰かに「もうちょっと頑張ってみな」と言われると、その「先」があったりする。

自分で考えている限界なんて限界ではないのです。

そして、人は何処かでそれを分かっているものです。

「何か物足りない」「もっと何かあるはず」

心の何処かで、それを認識しているかどうかは分かりませんが、思っているものなのです。

芝居で言えば、もっと大きな声を出す。

もっと大きく動く。

もっと台本に向かう時間を増やす。

もっと感情を高める。

自分が自分の常識の範囲内で表現する事などたかが知れていると考えるべきです。

だから、「演出」が居るのです。

そして、要るのです。

役者に「先」を見させる為に。

役者にとって自分の常識の範囲内を逸脱させるのですから、そりゃ本人にしてみれば一生懸命になるってもんです。

でも、それが見ていて楽しい!

別に必死こいてる者を上から目線で悦に入るドSゲス野郎な訳じゃないですよ?

一つの事を一生懸命にやっている人を見るのは、例え芝居が下手でも見ていられるんです。
いえ、見ていたいと思うんです。

だって、全ての人の心の何処かで思っていることを実現できているんですから。

一つの事を一生懸命やっている時は、本人は勿論、ツラいでしょうが、実は一番満たされている状態と言えるのです。

そこに、人は惹かれるのです。

いつも思うことがあります。

団員の皆には、

三時間の練習が終わったあとは、

疲れていて欲しい。

三時間も一生懸命何かをやれば疲れていて当然でしょ?

個人を集中練習した時は疲れて当たり前です。

んじゃなくて、大切なのはアスリートのように「自分で自分を追い込めるか」って事です。

ベテラン役者は、今後はそれが成長につながります。

新人は演出のオイラがずっと背中を押しますよ?

でも、もう一年以上オイラの演出を受けてるなら、何が正解か分かるでしょ。

オイラなんかに言われなくても、やることをやって欲しいと思います。

んで、当然ながら「じゃあどういう状態が一生懸命なのよ?」という質問が出ると思います。

お答えしましょう。

一生懸命である状態とは?

あ、ちなみにこれは「十夢における一生懸命」ですからね。

他の劇団や演出には違う一生懸命の定義があることでしょう。

・・・十夢における一生懸命・・・

それは、

テンションが高いこと。

ただそれだけです。

「テンションの高さ」・・・唯一、ただそれだけが、十夢における一生懸命さの指標なのです。

しかし、この「テンション」という代物、とってもやっかいです。

状態を理解しないと、どう高めればいいのか、どう上げればいいのか分からないと思うのです。

これはテンションを重視する劇団によって方法は様々でしょうし、芝居のノウハウに影響する情報です。

軽々に書ける内容ではありません。

下手に取り入れて芝居の方向性を見失ったり、長所を失くしてしまう可能性がありますから。

ただ、

一つだけオイラの言葉としてヒントを出すなら、

テンションとは、

自分の内側から湧き出る
抑えきれない「何か」

だと言う事です。

おぉ!!我ながら良いヒントだ!!

さて、最近の練習はこのテンションを重視して練習しております。

今週の練習も、「テンション上げていこう!」と通しをしました。

通しといっても16日の仮本番で途中で終わってしまった所から最後まで。

最初はテンション上げて芝居をしていた役者も、時間が経つに連れて「上げる事」を忘れていつも通りのテンションに戻ってしまいます。

出来ればね~~・・・「テンションは俺が引っ張るぜ!」「テンション女王は私よ!」って役者が出てきてくれると助かるのですが。

新人は大声だしてナンボです。

テンションはベテランが引っ張らなきゃ!

皆、思い出して欲しい。

今回の芝居、お客様の為に芝居はやるのは勿論だが、もう一人「この人の為に」ってのがあったはず。

そう、

団長の為に。

これまで十数年十夢を引っ張ってくれた団長が、気持ちよく芝居が出来るように、オイラ達は成長しなくちゃいけないんです。

団長は「演技の上手さ」なんか求めていません。

団長は、一生懸命さえやってくれればそれだけで嬉しくなってしまう、超単純な人なんです。

団長が求めているもの、演出が求めているもの、

共に、テンション。

どれだけ重要か分かってくれると思います。

「誰かが」

じゃない。

「自分が」

テンションを上げて、引っ張る!

そう考えてくれる役者が多ければ多いほど、十夢は強くなります。

そう!芝居とは、強さです!!

台詞の入りが弱い役者が数名。

そんなんじゃテンションなんか上がるわけないぞ?

次も役者をやれると思うなよ?

任せられない役者に、当たり前だけど、役者はやらせない。

一生懸命やらない役者に、役者はやらせられない。

だって、ここは、十夢だから。

今後は、練習終わりに自分が疲れているか?

それを一つの目安にしてもらいたい。

オイラも頑張って「より良い芝居をする為の演出」を考えます。

ツラい思いをさせるけど、絶対に打ち上げで美味い酒を飲ませます!!
(未成年はジュースよ?)

全責任はオイラが取る!!!!

残り約1ヶ月。

オイラを信じて、ついて来い!!!!

キーワード:

千葉 / 船橋 / 劇団 / 芝居 / 公演


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ozking

ゲストブロガー

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“劇団十夢は千葉県船橋市を活動の拠点とした劇団です”


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