2015-09-02

夏がぶり返した一日だったが、 このエントリーを含むはてなブックマーク 

天気予報を見ていたから、とまどいはしなかった。
今日は半袖と、日傘と、扇風機の日でした。

そのように私が天気予報を見ない日はほとんどなく、
朝ではなく前の晩に見ておいて、翌日に備えておく。
私の日常はきわめて規則正しい、というか、けっこうまじめかも知れない。

で、今日のお昼は、春に開館したユジク阿佐ヶ谷に初めて映画を見に行った。
去年ちょっと気になっていた『チョコレートドーナツ』(原題は『Any Day Now』)を見るためで、
できれば見ておきたい、といった程度の映画ではあったものの、
ロードショーで見落とした後、UPLINKでかけたのも見落とし、こうして地元までやってきたのも見落としたとなっちゃ、自分はいったいなんなんだ、という気が自分でもしたので、
せっかく雨が上がった後の洗濯もまだだったけど、
前の日に決めておいたとおりに、開映時間に遅れそうになりながらも映画館に向かったのだった。

しかし残念ながら、聞かされていたほど感動的な映画だとも、お涙ちょうだいだとも思わなかった。
登場人物としてゲイの母親(?)役のルディの、率直なところや、好きな人に対しても媚びない誇り高さは気に入ったけれど、
全体に展開が早かったし(現代はいろんなことも、観客がもう承知の上だからなのか?)、
冒頭で家賃の支払いにもこと欠くシーンを見せながらも、それほど生活の重さは感じられなかったし、
これでは結局、観客にとっては困難に見舞われたゲイ・カップルとかわいそうな知的障害児、という人ごとで終わってしまうのではないだろうか。
そもそも、『チョコレートドーナツ』という邦題をつけるほど、
チョコレートドーナツが物語のキーになっていたとも思えないし
(こんな邦題をつけるなら、少なくとももっと知的障害児のマルコがチョコレートドーナツばかりを貪り食うところがなくちゃ!)。

というわけで、いささかもの足りない映画だったが、
見終わった後、ストーリーのもの足りなさのせいなのかなんなのか、
かえってそのキーにもなっていなかったドーナツのほうが気になり、
"ドーナツってそんなにおいしかったっけ……"と、
これもまたずい分前に開店しておきながらまだ一度も足を踏み入れたことのなかった、
駅前のKrispy Kremeに初めて立ち寄り、ショーケースの中に並んでいるドーナツの中から適当に1個選んで買って帰ったが、
それは、ミスドで言うところのハニーディップのようなふんわりしたドーナツの表面に、クリームを塗りたくったような、今ひとつどこにポイントがあるのかよくわからない味で、やはりおいしいともなんとも思わなかった。
値段も高かったし、なにも無理して買うんじゃなかった……。

まあ、映画の感想は私が辛口なだけで、普通の人には十分楽しめる映画なのかも。

明日も雨が降りながらも、けっこう暑いのらしい。

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Reiko.A/東 玲子

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“human/cat also known as Nyanko A 人間/ねこ。またの名をにゃんこA”


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