2011-10-26

園子温監督映画「恋の罪」について、これがせいいっぱい! このエントリーを含むはてなブックマーク 

ブログ「だめ日記」から http://d.hatena.ne.jp/xxborgesxx/
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映画「恋の罪」公開記念
中村うさぎトークショー <女の地獄>
『UTAKATA ウタカタ ~ 女王★中村うさぎ「愛のショック療法」』 !!! 上映付き !!!
http://d.hatena.ne.jp/katteni-talkshow/

というのを開催するわけですが、この映画「恋の罪」(11/12公開)について、そろそろ語らねばなりますまい。


いやもう表現がぶっ飛んでいる、というかいつもの園子温監督流の、とんでもない映画なんですが、笑ってびっくりして、そして観終えたあとは、不思議と身にしみて深く頷かされるんですよね。

「この映画を観て、身にしみて深く頷かされるのはどうなのか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。が、いかにも女の病というか業というか、逼迫した女性性を持った人なら、私と同じように、うんうん、痛い痛い、とギャーギャー言いながら忙し楽しく観られるのではないかと思います。

渋谷円山町で起きた殺人事件、を追う女刑事・和子(水野美紀)、の家庭、そして周囲には隠している顔。微グロな事件現場を淡々と捜査する水野美紀のちょっと疲れた生活に、「悪夢探偵」のhitomi的に引き込まれかけると…?

今度は一転、小説家の妻・いずみ(神楽坂恵)の人生が始まります。朝、変なかばんを持って出かける津田寛治を見送ってはスリッパを揃え、見送ってはまたスリッパを揃える毎日…「何かがしたい」。

で試食販売を始めるいずみ。ここで、とある女性に声をかけられ、解放の楽しさから抜け出せなくなっていきます。そしてエリート助教授・美津子(冨樫真)との出会い!

めくるめくエロス、痛み、意味深な言葉…カラーボールもはじけ飛び、奇矯な人々の饗宴がまるごと、ティーカップの乗り物のようにぐるぐる回り出す!3人の女たちはどうつながるのか?観終わって考えたい、誰が一番まともだったか――?

脇まで締まったキャスティングは、園子温監督作の見どころのひとつですが、「恋の罪」ももちろん隅々まで楽しめます。
いずみの旦那の小説家、津田寛治は変な朗読会やってるのとか、いちいちおっかしい。
アンジャッシュの児島。コジはバラエティなんかでは圧倒的にいじられ役なのに、ちょっとだけダメな感じな、色気のある男を演り切って素敵。
いずみに声をかける女性(たぶん内田慈)も、ぱっとした美人で役柄にぴったり、魅力的。

こういう人々が、水野美紀・神楽坂恵・冨樫真の鬼気迫る演技に彩りを上塗りしています。

…この映画に、身にしみて深く頷かされたわけを書こうとすると、自分はもう行き詰まり感あふれる女ですから、どうしてもこのつらいエロスっていうんですかね、あとは女としてどう生きるのが幸せかとか、そういう話をだらだらと、つらい感じでしてしまいそうになります。

ですが私はどうしても、「恋の罪」を観た中村うさぎさんのトークを聞いて、一旦聞いて考え直したい。そしてまた映画を観たい。

映画「恋の罪」公開記念
中村うさぎトークショー <女の地獄>
『UTAKATA ウタカタ ~ 女王★中村うさぎ「愛のショック療法」』 !!! 上映付き !!!
http://d.hatena.ne.jp/katteni-talkshow/

は、「勝手にトークショー」ということで、実は映画「恋の罪」の配給・宣伝会社が立ち上げたわけではなく、完全に「勝手に」やっています。

「映画を観た人が、その映画をきっかけに自分について語りだす、それに耳を傾ける」というのがコンセプトで、圧倒的にゲストに重きを置いたイベントです。だから今回は、ゲスト=中村うさぎさんに密着したドキュメンタリー映画の上映もあります。

これは、ただの茫洋としたトークショーだけでは成り立たない。「この語りを引き出したのは、1本の映画だった――『恋の罪』」。というふうに、起点である映画にループして、また映画を観たくなる、というところもおもしろみと考えています。とにかく皆さんご存知、あの中村うさぎさんですから、話がおもしろくないわけがない。ということで、「恋の罪」をこれから観ようと思っている人、観たよという人、とにかく誰もかれもにいらしてほしいトークショーです。そうしてまた「恋の罪」を観に行けばいい。

ところでこれ、女オンナ言ってて、監督は男性なんですよね…不思議なものです。その、園子温監督が、いずみ役の神楽坂恵さんとご結婚されると。驚きのニュースが先日飛び込んできました。神楽坂さんは「冷たい熱帯魚」(=つめねつ)も良かったですが、やっぱり何と言っても「恋の罪」が代表作になるんじゃないかな。

いずみは、津田寛治の妻として清楚かつ控えめに毎日を送っているわけですが、割と声も太いし、清楚すぎないところが妙にリアルで、そこからもう最後まで目が離せなくなる。何と言っても巨乳。ということで、お二人が結婚する理由が「恋の罪」を観ると分かる仕組みに?本当におめでたいニュースです。とにかく公開待ち遠しい映画です!

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mari

ゲストブロガー

mari

“映画や音楽のまわりで働いています。 ●勝手にトークショー主催 http://d.hatena.ne.jp/katteni-talkshow/”


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