2013-09-06

偉大な人物というのはたいていシンプルなもの。中くらいの才能の人に限って、足りないところを埋めるために複雑なことを語りがちなんです このエントリーを含むはてなブックマーク 

・偉大な人物というのはたいていシンプルなもの。中くらいの才能の人に限って、足りないところを埋めるために複雑なことを語りがちなんですよね/今日の朝日新聞夕刊から熱量溢れる傑作『わたしはロランス』出演のナタリー・バイの言葉

・僕は最も金のかかる芸術を選んだ。だから構想自体は一人で考えても制作は集団作業というのは当然だ。ベルギーでの「HEARTBEAT」の上映会の後、客席の女性に言われたんだけど、僕があまりにも’何もかも’を担当することは作品をダメにすることにつながるし他の人たちの才能を活用できないばかりか、他の人たちから仕事を奪っていると言うんだ。彼女は、この手の個人主義に心底憤慨していたね。そこで僕は答えたよ。「だったら他の人たちも自分の映画を作ればいいんじゃない。それに僕の映画においては自分に興味のあるパートがあって、かつその分野で才能を発揮する自信があり少なくとも僕ならではの何かを提供できるのなら、それらのパートを全て担当するのは僕の勝手だ」とね。

・会ったこともない人物が作った映画が突然、まるで友人のようにいろんなことを観客に語りかける。これほど満ち足りたことはないよ。

・クロースアップの多用、これはどちらかというとジョナサン・デミの『羊たちの沈黙』的な使い方(ほとんど奥行きのない画面、カメラ目線、監視されている感覚、極端なクローズアップ)に影響されている。ストーリー展開のリズム、野心という点で目指したのはジェームズ・キャメロンの『タイタニック』

上記3つ全て『わたしはロランス』グザヴィエ・ドラン監督の言葉

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わたなべりんたろう

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“「ショーン・オブ・ザ・デッド」の監督・主演コンビの傑作「Hot Fuzz」の公開署名運動をしています。 <Twitter> http://twitter.com/RintaroWatanabe ”