2008-05-29

「クライマーズ・ハイ」試写会、感想。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

上映時間は、145分の長尺。 1985年に御巣鷹山に墜落したジャンボジェット機、それを追う地元の一地方新聞社で働く彼らの、葛藤を描いた作品です。

ジャーナリズムとは如何なる物か?を問うている作品かと。 新聞社だって、一企業、収入がなければ、成り立たない。 しかし、読者に情報を正確に伝える責務、そのバランス感覚が、時には激しい怒りとなり、またある時は、著しい脱力感、無力感を痛感したり、それらを、個性派俳優陣が演じています。

個人的には、堤真一に対して遠藤憲一のマジでぶち切れぞた!な、やり取りが見応え有りました。

遠藤憲一と言えば、映画「自虐の詩」で、中谷美紀に片思いな、不器用な笑える男性を演じていましたが、こっち「クライマーズ・ハイ」での凄みのある演技が彼の持ち味であり、素かと思われ。

あと、山崎努は一癖、二癖もある社長役を、貫禄有る存在感で演じていました。

ジャーナリズムとは、新聞の購読者、その読者に対して、現場の生の事実を詳細に、正確に、伝える義務、それが正義感となり、彼らを如何なる困難が前方に有ろうとも、それを突破し、突き動かす原動力と成させる。 しかし、一企業として「広告」も掲載しなければ収益として成立しない。 

お金、その為に動いている部署もある。 そんな部署から言わせれば「金なんて、降ってくるもんじゃねぇ、湧いてくるもんでもねぇ、俺たちが必死に営業しているからお前ら『ジャーナリスト』を食わせているんだよ」と。

翻って、現場の取材記者は、上記の責任感から、ペンを取り、文章を紡ぎ上げる。 その必死になって書いた文章を全否定されたら、「ふざけんな!こっちは命賭けて現場に行って記事を書いているんだよ!」でしょう。

その二つの相反する人間達のせめぎ合いをこの映画は丁寧に描いています。

兎に角、事有るごとに衝突を繰り返す彼らに熱い血を感じました。

演出はドキュメンタリータッチ、それ故、実際の事故の重さを再認識させられる映画に仕上がっています。

はっきり好き嫌い分かれる映画かも知れません、、、しかし、個人的にはこう言う映画、好きです。

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“試写会ホリック”