2010-01-18

映画 『かいじゅうたちのいるところ』 このエントリーを含むはてなブックマーク 

WHERE THE WILD THINGS ARE
監督:スパイク・ジョーンズ
原作:モーリス・センダック
音楽:カレン・オー
製作:トム・ハンクス、モーリス・センダック…
出演:マックス・レコーズ、キャサリン・キーナー、マーク・ラファロ、ローレン・アンブローズ、クリス・クーパー…
2009年/アメリカ/101分

ずっと観たいな~と思っていた本作の初日に駆けつけることができました@TOHOシネマズ六本木ヒルズScreen3。しかも年賀状キャンペーン(TOHOシネマズに番号末尾が1か4の使用済み年賀状を持って行くとOK)で¥1,000也のちょっと得した気分。しかも、入場する際に紙の王冠を貰えちゃったりして…

世界中で愛されている絵本「かいじゅうたちのいるところ」の実写映画化。

     * * *

ある日、悪戯好きなマックス(マックス・レコーズ)はママ(キャサリン・キーナー)とケンカして、家の外へ飛び出してしまう。そして、気がついたときにはボートで海を渡り、ある島に辿り着いていた。島に住む怪獣たちはマックスを王様に仕立て上げるが…

     * * *
     
この作品、着ぐるみで撮影してからCGで顔の表情を豊かに調整したらしいのだけど、かいじゅうたちに妙なあたたかみと人間臭さが加わり、もっさりとしたブキミ可愛らしさが何ともいとおしくなってくるのが不思議だ。

主役の男の子もとっても可愛いくて…マコーレー・カルキン以来の快挙では?と思う。

…しかし、先日の『ユキとニナ』も家族関係の問題で、子供が家出して森を彷徨っているという共通点が、たまたまなのか暗示なのか…身につまされてしまったのは言うまでもない。

冒頭、さっきまで生活感あふれる室内にいた少年が、ごく自然に、でも強引にファンタジーの世界へ移行するのだけど、ほとんど違和感はなかったと思う。

子供の頃って、親とケンカしてプチ家出をして、その間1人で空想に耽りながら遠出した思い出が夢と合体してファンタジー化してることって、実は自分にも結構あったりする。

それに、この映画で描かれている様々な問題は、何も子供の世界に限ったことではない。

気難しかったり、素直になれなかったり、争いごとが決して後味をよくするものではなかったり…人間関係や集団を率いていくことの困難さは、かいじゅうたちの住む島でなくても日常茶飯事起こっている。

そうして、物語が結末へ近づくにつれ、どんどんあたたかい気持ちに満たされ…かいじゅうたちが誰の心の中にも住んでいることに気づかされるのだ。

フィギュアなど関連グッズも色々販売されているみたいで、ちょっと気になってます(王冠?…もちろん被りましたとも!)。

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中田 文

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中田 文

“今、ドキュメンタリーの編集にどっぷり浸かっていて、なかなかチェックできないし、webDICEのブログの仕組みもいまだよくわからないので、ほぼたまに日記状態ですが、どうぞよろしくです。”


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