2008-08-04

Ploblem Child and Wonder Drug このエントリーを含むはてなブックマーク 

その日は、夜になっても風は熱をもったままだったけれど、
爽快さとともに静かに満ち足りていく気持ちは決して失われることなく、
時間が経つたびに増幅されていった…。

サイケデリック・カルチャーは知りもしないが毛頭興味は無く、
サイケ系ビートにいたっては、人を思考停止にしときに攻撃的にするもんだ、くわばらくわばらという感、
そして正直に言うも何も、LSDは、単なる科学化合物、
苦行の果てやランナーズ・ハイ、植物の力とは、全くの別物、という認識。

そんな私が、である。

監督のマイケル・マカティアの、
ユーモアとあたたかさに溢れた人間性と知性が成しえたところに助けられながら、
LSDを生んだアルバート・ホフマン博士の知彗の一端と、
LSDの「効用と歴史」、政治的利用に到るまでを、超然と短い時間のなかで編み上げられた一編のドキュメンタリーと、
アルコール2杯で、心爽やかな充足感に満ちみちた「トリップ」を果たしてしまった。

それは何より今は亡きアルバート・ホフマン博士から発せられるコトバが、
ドキュメンタリーの中で煌きをもって息づいていたからにほかならない。

あまりに深く沁み入りきってしまって、上映会の後のトークショーは、
さらりとすり抜けていってしまったほど。

*

トークショーでは、モーリー・ロバートソンは、相変わらずの超人的知識も披露しながら、
真面目にも、今出回っている多くのものが質の悪いマガイモノである所以、
そしてそれをやりとりすれば、自ずとお金が闇社会に回ってしまうことへの
アナウンスも忘れなかった。
ちなみに、彼は専らヨガで意識の臨界点を行き来しているとか、していないとか。

:『L.S.D. プロブレムチャイルド&ワンダードラッグ』完成記念上映会
2008年8月3日(日)
時間:18:30開場/19:00開演
会場:アップリンク・ファクトリー
トークショー出演者: マイケル・マカティア、ロバート・ハリス、モーリー・ロバートソン

●ドキュメンタリー映画
アルバート・ホフマン博士 LSD Problem Child and Wonder Drug
http://www.lsd100.com/
http://www.webdice.jp/dice/detail/606/

●Ploblem Child and Wonder Drug
http://www.lsd.info/symposium/home-en

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Maru

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