2010-05-17

Linus vol.6 を終えて このエントリーを含むはてなブックマーク 

昨日はリナスに参加して下さった沢山の方々、本当に有難うございました!それから、このイベントを何百倍にも色彩豊かにしてくれた、素敵な3組の音楽家の方々にも心から感謝します!

■tico moonさん

瑞々しい草花の香りがして、思わずそちらを振り向くと、ふたりの妖精がそこにいました・・。ほんとうに足音すら立てずにステージへ行き、黙々と演奏の準備をし、そして音楽が始まったのです。耳を傾けると、読んだ事の無い絵本の中にいて、そしてそこでぼくは挿絵の一部になれたのでした。

もうひとつ、とてもよかったのがハープ奏者の吉野さんが、弦の上にあるチューニングピンを上げたり下げたりしている姿。まるで誰にも分らない秘密の、無音の言語で、ハープと会話しているように見えて。そしてそのとき影山さんは、頭の中で、こっそりスキップをしていたのだと思います。

■Junya Yanagidairaさん

ピアノも人のように、ペンを持ってヒラヒラと描くことがあるんだ・・と思いました。そして、その描いたものが波ならば波に、蝶ならば蝶に、自由に姿を変えて走り回ったり、佇んだりしているのです。リハーサルでは、そこに透明な薄膜状のセロファン(色があるのに向こう側が見渡せる、風通しのよい感覚)のような電子音が重なり、虹色の魔法になっていたのです!本番、機材トラブルで皆さんに聴いていただく事が出来なかったことを本当に悔しく思いました。

■阿部海太郎さん

世の中にあるスペシャルなもののひとつは、つまらない日常を物語に変えてくれる音楽だと思うのです。そんな音楽が心をどれほど救ってくれることか。阿部さんの曲は、みるみる、というよりはじわじわ滲んでいきます。部屋がいつの間にか片付いていた、といったふうに。そして、曲の隙間には、そう、ちいさな誰かがいて、誰にも聴こえないような声で、でも誰にでもわかる方法で、ぼくの手を取るのです。MCは、赤面するほどガタリを褒めてくださって、恥ずかしかったです。けれど、須山くんの良さをきちんと理解してくださっていたことがとても嬉しかった。

□ガタリ

おそらく、聴き手が目を瞑って聴けるほど安心できるものではなかったけれど、錆で開かなくなっていた扉をがさごそ動かして、忘れたと言って放り投げた勇気を拾いに行って、きっと、ガタリはかつてないほど、今、人と話がしたいのです。それも沢山の人と。仲良くなるには、まず自分達から。演奏者とお客さんが個別にあるのではなく、ひとつの愉快なモンスターになる!

・・・

そして、最後に、今回のイベントに参加してくださったお客さんたちに心からお礼を。

長い間、幸せな時間を共有できたこと、ぼくたちの愛している音楽、また、ぼくたちの音楽を聴いてくれたこと、感謝が耐えません。

ライブの後、きちんとお礼を言えないまま、帰られた方、ごめんなさい。

本当にありがとう!!

Jessica

http://www.ngatari.com

キーワード:

tico / moon / Junya / Yanagidaira / 阿部海太郎 / ngatari


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“さて、語ることばは必ず応答を求めるものである―ジャック・ラカン”


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