2013-12-18

「生きるとは蘇ること」No.3~降りた幕を再び開ける勇気という名の自らの手の存在に気づけば、人生の希望の大空と大海原は現れる このエントリーを含むはてなブックマーク 

12月の、冷たくも、その肌を刺すような凛とした外気が、暖房を程よく効かせた室内の窓硝子に、クリスタルの吐息ような露を幾つも吐いては緩やかに滑らせる朝、先月、3週間ほど行わせていただいたフォトグラフィーアートの個展における展示作品が、丁寧にダンボール箱に入れられた状態で、無事に送り届けられました。

お蔭様で、大変ありがたいことに、作品を気に入り購入してくださる方にも恵まれ、又、個展会場である東京は目黒区の246沿いに位置する知る人ぞ知る個性的なギャラリーカフェ、「Honey's Cafe」のオーナーであられる井上さんから、「大変好評でしたよ。多くのお客様が『空ってこんなに綺麗だったんですね』、と見入っていらっしゃいました」、と、ありがたくも希望に溢れる報告をもいただき、その日は朝から深い感謝の心に包まれました。

期間中、会場にお見えになられた全ての皆様、そして、支えて下さった全てのご関係者の皆様に、この場をお借りいたしまして、心より深く御礼申し上げます。本当にどうもありがとうございました。いただいた励ましの数々を、これからの前進の糧とさせていただき、将来へ向けてのより良いクオリティーを目指してまいりたいと思います。

さて、個展開催中の11月は、大切な家族の一人である愛猫のまふまふ(ヒマラヤン・14歳・性別はアンドロギュヌス)が、突然のようにぐったりと体調を崩し、頻繁な通院を余儀なくされるという点においても多忙な月でありました。
主治医と家族の手厚いケアのお陰もあり、一時は「もはやこれまでか」とまで思われたまふまふではありましたが、その後、みるみるうちに回復し、現在は、朝晩のインシュリン注射を打つだけで、すっかり以前の元気な姿を取り戻し、持ち前のゴージャスなゆるふわなオーラをふりまいているところです。
まふまふには、かつて、私自身の、いつ回復するともわからないでいた何年にも及ぶ長い闘病生活を献身的に支えてくれたという記憶のリアリティーに刻まれた恩による深い感謝の思いが、愛情のなかに含まれていることもあり、今度は私がケアする番との自覚が、常に存在しています。
この世には、相手の幸せもが自らの幸せのなかに含まれる、「愛」、と、そして「友情」が存在しますが、人生は、国境や性別はもちろん、種を超えて、そのような愛と友情の存在を可能にするのだという幸せな思いをも、予期せぬTPOを通して与えてくれるのです。

様々な出来事がたゆみなく起こる日々の暮らしにおいて、どのような状況であれ、生きているということは、生命が授けてくれた素晴らしい素敵なこと、と、思えるのであれば、その人生は幸せな人生です。

正法である大乗仏教の教学に、「道心は病によりて起こり候なり」、という有名な言葉がありますが、一見、災いのように見えることは、実は、これまで以上の幸せな人生を送るために必要な人間的成長、あるいは社会全体の成長に欠かせないものであったりもするのですから、自らが自らを諦めない限り、希望は、どこまでも生まれゆくのだと思うのです。
大切なのは、深い生命の次元において物事を見抜き、そして、真実を受けとめる力。目の前の壁を終焉と捉えるか、始まりと捉えるかでは、同じ出来事も全く違うものになるはずです。

ところで、話は変わるのですが、イギリスはロンドンにある、さる美術館がおそらくは所有する、私のお気に入りの一つであるルネ・マグリットの作品で、冒頭に書かせていただいております11月に行わせていただきました個展作品のコンセプトに極めて共通した趣を携えた画像を、先頃、見かける機会に恵まれましたので、この場において恐縮僭越ながらお借りすることにいたしました。

このマグリットの作品が持つ「不思議」は、私たちひとりひとりの「生命の不思議」です。
それは、あたかも人生の幕が降りたように思えるようなことがあっても、その降りた幕を再び開ける勇気という名の自らの手の存在に気づけば、希望の大空と大海原は現れるのだと語りかけているかのようです。

いよいよ今年も残りわずかとなりました。
けれども、終わりは、いつの世も、次が始まるということです。

その次なる始まりへ向けた師走の日々が風のように駆け抜ける年の瀬。どうぞ皆様、風邪などひかれませんよう温かくなさりながら、くれぐれもお気をつけて、楽しくお過ごし下さいませ。
皆様おひとりおひとりの心に希望の大空と大海原が広がりゆかれますよう、心よりお祈りしております。

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千葉節子Setsuko Chiba

ゲストブロガー

千葉節子Setsuko Chiba

“詩人、美術家、ポエトリーリーデイングアーティストの千葉節子セツコチバによるアートプロジェクトを運営し、又、その情報と、アートと「こころの復興」についての話題を中心にお伝えしております。 http://fukushima-net.com/sites/content/2304 http://www.bios-japan.jp/paris67.html/”


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