2015-03-22

石川淳一監督 「エイプリルフールズ」(一ツ橋ホール試写)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

気鋭の脚本家だけに、けっこう期待してたのだが…何故うまくいかないのだろう。ロバート・アルトマンの「ショート・カッツ」の様に。発想や展開はとても面白いのに。テレビドラマのサイズなんだよなあ。しかし、その中でも寺島進の俳優としての立ち方は、郡を抜いていた。お得意のヤクザ役はもちろんハマってるのだが、娘との別れのシーンや、最後に子分へ「ありがとうな」と告げるところなど、小津映画に通じるモノを感じた。モノトーンのセリフから発せられる実の親としての、兄貴分としての心情が、ジンジンと伝わり、思わず感涙。この人、もっと年をとると凄く良い日本映画を背負うぐらいの俳優になるだろうなあ。
(ネコさん、それまで元気でいてよ。きっと使ってくれるから。小沢のようにさ)

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大倉順憲

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