大倉順憲さんの日記
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2014
4月
27
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スティーブン・ブシューミ監督「リターン・トゥ・マイ・ラブ」(TVK)を観て。
クセモノ俳優が撮っただけに、キャストもクセモノぞろい。ケイシー・アフレック 、リヴ・タイラー、ケヴィン・コリガン、メアリー・ケイ・プレイス、シーモア・カッセル、マーク・ブーン・ジュニア。ツラがまえを観てるだけでも絵になる。ひとつだけ言わしてもらうと、リブ・タイラーほどのイイ女が、なんで、ろくでなしとワン・ナイト・ラブから恋人になっちゃうんだ?女ってそんなモノか? それとタイトルは、原題の「LON...
荒木憲司監督 「あるひもりのなか」(ポレポレ東中野)
「青春Hシリーズ第39弾!」となうっているのに、全然Hじゃなく(いちおうベッドシーンはあるけど)自分の世界に引っ張り込んでしまった荒木監督。ご立派。地球に侵略しにきたクマの宇宙人という設定を観て、三島由紀夫の「美しい星」を思い出した。まさか、荒木監督が三島をモチーフにしたのではないだろうけど。ピンク時代の若松プロ作品にも負けない、チープだけど工夫されたセット。もはや監督のオモチャ箱としかいえない。...
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2014
4月
18
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“THE BOHEMIANNS NEW TOUR 2014 ~夢と理想のツーマン~” (代官山・UNIT)を観て。
4月17日(木) TOP ザ・コレクターズ。 ベースがジェフさんに替わった。ネクタイ姿で正装なのがとても好感を持てた。 ナイスな加藤さんのMC。キッチリ60分弱。アンコール無しなのが、ゲストの品格。 ベテランの貫禄。
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2014
4月
16
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エリア・カザン監督 「波止場」(VHS)を観て。
生き生きしてるなあ。マーロン・ブランド。目が覚める演技だよなあ。この人が20年後には「ゴッドファーザー」になるんだからなあ。当時の三船敏郎にもつながっていく、心の自然な動き方が、従来のハリウッド映画とは一線を引いている。 「男の生き方」を教えてくれたのは、神父の方だったか。
木下恵介監督 「破れ太鼓」(VHS)を観て。
バンツマの名演として名高い作品だけど、オーバーアクト気味の役者陣の中で、ピアニスト役のモノトーン長台詞が沁みた。誰かと調べてみたら、木下監督の実弟だった。こういうキャスティングって、良いんだよなあ。
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2014
4月
11
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space pond #3 作・演出 中島淳彦 「ザ・フルーツ」(下北沢駅前劇場)を観て。
4月7日 ソワレ 冒頭シーンの六角のヤサグレ感が良い。不貞腐れているのだけども、少々疲れ気味の六角の横顔に、中年の悲哀と「僕の将来に対するただぼんやりとした不安」という芥川の言葉を思い出した。バンドマンは、見果てぬ夢を追い続けるドンキホーテなのか。それは、企業戦士たちにとっては、生き方そのものが“夢”なのかも知れないけど、当人たちは気づいていない。つまり、バカなのだ。夢を追いながら生活出来る...
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2014
4月
09
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第48回 むぎんぼう寄席 笑福亭 笑助 (三宿) を観て。
4月8日 一、笑福亭 笑助「うなぎや」 一、柳家わさび「佐々木政談」 中入り 一、笑福亭 笑助「宿替え」
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2014
4月
06
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第22回 下北沢りゅう寄席 林家扇 落語会
2014年3月30日 一、悋気の独楽 一、片棒 中入り 一、金明竹
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2014
3月
13
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新藤兼人監督 「一枚のハガキ」(DVD)を観て。
この大杉漣さん、スゴク良い。大竹しのぶのキチガイ寸前の演技でドヨンと重くなるところでの、コメディリリーフ的な演技がスゴク上手いなあ。トヨエツとの決闘シーンには部屋でひとり爆笑してしまった。 でもこういう話は、戦中戦後どこにでもあったんだろうなあ。ラストカットのズバッと幕降ろしはお見事。
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2014
3月
10
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ジャン=マルク・ヴァレ監督 「ダラス・バイヤーズ・クラブ」(新宿シネマカリテ)を観て。
マコノヒーと助演のジャレッド・レトの減量が話題先行で「痩せたらなんぼのもんじゃい!」と思っていたのだが、これだけガリガリになるのは凄いぞ!肉体的変革があればあるだけ役柄に打ち込めるものなのだろうか。 生きていくって大変だよな。と、つくづくこの頃考えるのだが、このマコノヒーのように自堕落な生活と生きていく為の作業との狭間で揺れる毎日だ。最後までカウボーイハットを被っているマコノヒーが、何だか可愛ら...
吉田喜重監督 「ろくでなし」(VHS)を観て。
松竹ヌーベルバーグかあ。「勝手にしやがれ」ってカンジだよな。淡々とした棒読みセリフの演出が多い中、ギラギラとした津川雅彦が生き生きしてくる。エンディングのCUT OUTがドキュメンタリーっぽくて良し。
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2014
3月
05
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小林聖太郎監督 「毎日かあさん」(DVD)を観て。
小林聖太郎監督。「かぞくのひけつ」もアッパレだったが、この作品もお見事。特に子役の使い方が絶妙。永瀬が良い。ろくでないなんだけど、戦場帰りのダークな心を備えた男の味がとてもよく出ている。脇のキャスティングも良いねえ。こういう監督にもっとバンバン映画を撮らせてやんないと、すぐ古ボケてしまうぞ!
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2014
2月
28
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ジャン=ピエール・ジュネ監督 「アメリ」(DVD)を観て。
再見。中野に知り合いが「アメリ」という飲み屋を出したのを聞いて、また観てみた。この主演女優が「ダヴィンチ・コード」「ココ・シャネル」の主演をやってたんだ。知らなかった。もういちど観てみよう。 楽しく面白く生きていくのは、多少の知恵と工夫を携えて臨めば何でも出来るってことですね。ジュネ監督!よし。もっと好き勝手放題やってやるぞ。
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2014
2月
22
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山下敦弘監督 「苦役列車」(DVD)を観て。
原作にはない、若者3人の冬の海水浴シーンが秀逸。曇天の下、貧乏者達がはしゃぐ、物悲しくも清々しい青春映画のスパイスが加わった。ミスキャストかと思ってた森山未来が(NHKドラマ「夫婦善哉」のときもそうだったが)以外にも好演。ダンスで鍛えた筋肉が、画面から語りかけている(欲を言えば、ちょっと腹が出てる方が良かったのだが)。やっぱり俳優は肉体だ!マキタスポーツも良い。一番良い出番だったんじゃないか。ミ...
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2014
2月
18
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ユナイテッドモンモンサン初東京自主企画「ユナイテッド悶々祭 vol.2」(下北沢SHELTER)を観て。
約2年ぶりに観ることになるモンモンサン。イベントタイトル「悶々祭」がシャレてる。以前、GO!GO!7188の「ごんぶとツアー」にも笑ったけど、このままフザけたタイトルで突き進んで欲しい。ローディーがいるはずもなく自らマイクセッティングし始めたVOCAL松岡恭子。上着がジャージだ。ちょっと手を抜いてんじゃないかと思ったら、オープニング白のドレスで登場。しかもブーツを履いている。「裸足のルシファー」か...
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2014
2月
09
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デヴィッド・O・ラッセル監督 「アメリカン・ハッスル」(新宿武蔵野館)を観て。
天性の感覚で動いてるのだろうか。ジェニファー・ローレンスの演技から目が離せない。詐欺事件の実話モノだけに、ストーリー展開は抜群に面白いのだけど。とにかくとにかく、ジェニファー(本妻役)、それにそれに、エイミー・アダムス(愛人役)のバトルには身が凍る思いだ。
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2014
1月
28
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フランク・キャプラ監督 「或る夜の出来事」(VHS)を観て。
セレブでわがままな女は、生理的にとても嫌いだ。スクリュー・ボール・コメディの名作なのに、主演女優のその役柄にあまりにもウンザリしてしまい、嫌悪感だけが残ってしまった。 まあ、俺もかなり傲慢な男だからなあ。
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2014
1月
27
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第22回 りゅう寄席 「柳亭こみちの会」 下北沢 りゅう
柳亭こみち 一、町内の若い衆 一、安兵衛狐 中入り 一、宿屋の富
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2014
1月
24
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チャン・イーモウ監督 「あの子を探して」(VHS)を観て。
ああ情けない。こんな傑作を見逃していたなんて。 出演者は、全員素人だという。主役のミンジがラストに流す一筋の涙にやられた。あっぱれ。子役の生き生きした表情!(近頃、なんとかっつー子役のドラマが話題になってるけど、この映画に比べれば学芸会だ。なんで日本の子役は、あんなわざとらしい演技をするのだ。いや、させるのだ)実話かと思ったら、実話っぽく撮ってるらしい。さすがイーモウ監督やるじゃない。悪ガキ黒板...